二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
物体もじ。
物体もじ。
novelistID. 17678
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

よくわからない15のお題_TFマイ伝

INDEX|2ページ/5ページ|

次のページ前のページ
 




02) 君の側

--------------------------------------------------------------------------------



 見上げるのが、悔しくない、なんて。

 とても、不思議な感情。






 ……悔しかった。


 置いていかれる、のが、悔しくて。

 見ないふりして、強がって、わたしは違うんだって。

 言い聞かせて、離れたのは、ほんの少しだけ、前のこと。


 ほんの少し前まではちょっと低いくらいだった視線が、同じになって。

 すぐに、見上げなきゃいけなくなった。


 それが、悔しくて、哀しくて。


 負けたくなくて。



 わたし、男の子になりたかった。



 だけど、今。


 見上げるしかないひとを、わたしは、胸を張って、見上げていられる。

 どうやっても勝てないくらい大きくて、でも、そんなのとは関係なくて。


 見上げるのが、嬉しい、なんて。


 思う日が来るとは思わなくて、それでも、やっぱり、嬉しくて。


 ただ、見上げるだけじゃなくて。

 もっと、もっと、近くで、傍で。


 見ていたいと、思うから。



 わたしは、わたしのままで、もっと、強くなる。



 だから、どうか、もうしばらく。


 


 あなたの傍で、あなたを、見上げていたいと思う。

 

 わたしと言う、女の子、として、ね。