THWリレー小説 ~仁義なき麻雀戦争 千葉 VS 埼玉~
本人は気付いてないだろうが、無意識に舌をレロレロ口の中でやっている姿は実に気持ち悪い
オカマは対抗意識を燃やしたのだろうか?
いつの間にか全裸だった
千鶴も負けじとインリンよろしく、M字開脚から膝をピンとのばしそのまま綺麗なV字開脚を繰り出した
「ぶふっ!!!」
それをみたアオカは逆上せて鼻から大量に出血をしてしまった
卓上は血にまみれに、一時中断したこの一局はアオカの鼻血バップで8000千点を支払う形になった
「えー、アオカ選手の出血により貧血を起こし、埼玉陣営から代理の方をだして貰います」
リング外で鼻にティッシュを詰め横たわるアオカ
アオカを介抱する天
舌をレロレロするシャック
V字を続ける千鶴に
対抗して全裸にV字の沢庵
「麻雀しろよな…」
天がリング外でアオカを解放しながら呟いた
…………カオスwwww
しかしそんなカオスな状況をいっぺんさせる人物がくる事を、この中の誰も予想だにしていなかった
そう、その男が来るまでわ…
(碧風ターン)
「おいおい,お前ら,なーにやってんだよっ!!」
颯爽と,観客席から,その男がリングに近づく。
「兄貴っ!!っつったく,女の裸みたぐらいで,だらしねえなあっと!!」
パパパパパン!!とその男―魚屋―は,兄貴である碧風に平手打ちを喰らわすが,
鼻血による出血多量の碧風は一層出血し,ニタついた顔のままピクリともしない。
「このなかにぃー!お医者さまはぁー!いませんかぁあああ!?」
MCの亜雁がマイクを使って呼びかけている。
「おいMC!しょうがねぇから俺が出てやるぜ!文句ねぇな,お前ら!?」
「あら!ヴァナータなら歓迎よ!?いつでもいらっしゃーい!」
V字開脚のまま答える沢庵ならぬイワンコフ。
「ふぅん。貴方に私の相手が務まるかしら?」
流し目をする千鶴。
シャックは相変わらず,高速で舌を動かしている。
「とりあえず・・・・おまえら,服をきろおおおおおおおっつ!!!!!!」
魚屋がブチ切れながらロープをまたいでリングインをする。
うんうん,と頷くリングサイドの天。
「ちょwwww おまえらwwwwカオスすぐるwwww」
そんな様子を,VIP席に拘束されているザビーネが,ケタケタと笑って見下ろしていた。
「おまえら,ほんとに俺助ける気あんのかよwwwww」
VIP席と言えど,その警備は厳重だ。
何人もの千葉の警備兵たちが,銃口を全てザビに向け,微動だにしない。
一方,沢庵とシャックの脇と後ろには,埼玉の警備兵たちが,同じように銃口を向けていた。
・・・・そんな状態で,全裸と高速舌なのだが。
・・・これは,埼玉と,千葉の二大勢力の勝負。
負ければ,全てを失う。
そんな危険な真剣勝負なのだった。
(しゃっくターン)
この時、しゃっくは相当焦っていた。
魚屋に千鶴…埼玉のエロ二強が目の前にいる。そりゃもうまた何かがおこるだろう。
相変わらず高速で舌を動かしながら、そんなことを考えていた。
「あ〜…暑い!…暑いわ〜…………亜雁ちゃん、裸になっていい?」
ピクッ…
それまで真面目に打っていた魚屋だが、"裸"という単語に反応する。
「フヒヒwwwwww…代わりに俺が脱がせてもらおうwwwwwwはぁっ!」
気合いとともに、魚屋の上着は半分に破れ、鍛えあげられた肉体があらわになる。
「どやっ!!!!!」
魚屋はさぞ自慢したげだ。
「ちょwwwwww魚屋さんwwwwww私が脱ぎたかったのにwwwwwwてか、どこのノスリですかwwwwww」
相変わらず下着にM字開脚でケラケラと笑う千鶴。
ここに、三国でも必ずや上位に食い込むであろうカオスな男女が、一同に会するのであった。
(千鶴ターン)
カチャ、タッ、カチャ、タ…
ツモっては牌を捨て、ツモっては捨て、…と単調なペースで局は進む
選手達が激しくお馬鹿な事をしてるのとは打ってかわって、卓上での闘いは静かに見えた
が…それは違う
これまで両国大した点棒のやり取りはないものの
それはお互い絶妙な駆け引きで牽制しあい、お互いを上がらせないように打っているからだ
既に12時間ぶっ続けでやっているが、まだ半荘5回目と、やっと折り返し地点である
カチャ、タッ、カチャ、タ…
単調な音が続く…、しかしそれは呆気なく終わった
「………ツモ、のみ、ゴミ」
と、V字を維持している沢庵が言う
勿論全裸だ
(碧風ターン)
ぱち
不意に碧風の眼が開いた。
腕には輸血のチューブ。
どうやら,血がチャージされたらしい。
「うおおおおおお!」
なんだこのみなぎるパワーは・・・・!
「あ・お・か・ちゃん♪ お・め・ざ・め?」
はっ!!この声は・・・
「め・・めいみ姉さん!!」
「うふん♪私の血,どぉ??」
そうやって,目の前に,同じようにチューブをつけた腕をちらつかせる。
「ちょ・・・・まさかっ!」
「そ♪私の血は元気100倍よぉ♪」
「・・・ちょっとまってくださいよ。俺確かA型で,姉さん確か・・・」
「ん〜〜〜〜すとぉっぷ!同じヘムタイ型でしょ?」
「そ・・・そうか・・・!このみなぎる力はヘムタイパワー・・・!」
よし。
これはいける。
すると,脇でずっと戦況を見守っていた天が,碧風にスっと伍筒(うーぴん)を差し出した。
「碧風。これをもっていけ。」
「天さん。まだイカサマするつもりなんですねwwww」
「そうだ。状況を動かすにはサマは必要だ。この伍筒に,その輸血の血を塗る。そしてドラとして使うんだ。」
何を言ってるんだこの人は。
とは,碧風は口に出せるはずもない。
「大丈夫だ。12時間ということは,そろそろ全員疲れが出ているはず。こんなサマは誰も気が付かない。」
そして,ぎゅぎゅっと血を塗りつけた伍筒を・・・
15個手渡したwwwww
「どっからそんなwwww」
だが,確かに天の言う事ももっともだ。
戦況を動かすなら,そろそろだろう。
「よっしゃ,わかりました。イカサマなら,俺はバレたことないですからねw」
そして,15個の伍筒を忍ばせる。
チラ,とVIP席を見る。
ザビは飽きてしまったのか,クカーと大口を開けて眠っていたw
「すぐにカタつけてやんよw」
つぶやいて,碧風はリングサイドから交代のチャンスを伺った。
(しゃっくターン)
「それだ!ローンっ!。」
ジャラッ
「トイトイ、ドラ3!」
たくあんの宣言とともに、半荘6回目は幕を閉じる。
ここまでのスコアは、たくあん…−3
シャック…+7
千鶴…−4
魚屋…+2
と、ほぼ互角の様相を呈していた。
「おっとここでぇ!!!!アオカが意識を取り戻したようだぁぁぁ!!!次から魚屋と交代で打って貰うぞー!!!!…と言いたい所だが…選手はもちろん、観客のみんなも疲れてるだろうから、五時間の休憩を取るぜ〜!!!午前9時から再開なぁぁぁ!!!」
時刻にして、早朝4時。
ここに、カオスな前半戦は終了を迎えた。
しかし選手達は、後半戦が更にカオスなことになるとは、思いもよらないのであった。
(千鶴ターン)
---休憩中---埼玉陣営