THWリレー小説 ~仁義なき麻雀戦争 千葉 VS 埼玉~
「サマに集中しすぎて、相手の牌が読みきれなかったようね。追い込まれたわ…」
まともな解説をする千鶴は、もちろん下着姿である。
コスチュームチェンジをしたのか、現在はヌーブラにガーターベルトを装備している。
しっかりと胸の谷間は強調されていた。
一体、どれくらいのコレクションを持参しているのだろう。
「作戦が裏目に出たな…」
その傍で、けしかけた張本人である天が真面目につぶやく。
だが、その顔に鼻血がつたっているのは気のせいではない。
「旦那様、血、血が出てるからっ」
そう言ってティッシュを差し出すえむのの顔にも、赤い一筋のラインが輝いていた。
夫婦は、萌えポイントも同じらしい。
「ザビーネ様…心配です…」
埼玉のアイドルみのりんは、不安の中、懸命に祈りを捧げていた…。
そんな中、対局は着々と進んでいく。
「リーチっっっ!!!」
点棒を卓に叩きつけると、ついにあの男が声をあげる。
リングサイドには、誰が持ってきたのか、プラズマ○ラスターがそっと置かれていた。
(しゃっくターン)
あの男、つまり魚屋が、ドヤ顔でリー棒を叩きつけ、大胸筋を強調する。
「フフフ…埼玉の反撃はここかr「あ、それロン(笑)」
魚屋の決めゼリフを他所に、たくあんは飄々とタンピンでアガる。
「(´・ω・`)…」
よほどいい役をテンパっていたのだろう。
魚屋は開いた口が塞がらない。
「俺の…四暗刻が…フヒヒ…フフフ…ヒーヒッヒッヒ!!!」
なんと魚屋はヒステリーになっているようだwww
目は完全に白目をむき、体が小刻みに痙攣している。
それを見たアオカは、「やべっwwwえーっと…まずは大胸筋を…千鶴さーん!!!」
「おーっと…魚屋がまさかのヒステリーだぁぁぁぁぁ!!!!!ここで替わるは、千鶴ぅぅぅぅ!!!!未だにランジェリー姿だが大丈夫かぁぁぁぁぁ!?」
(千鶴ターン)
魚屋と変わった千鶴が席につくやいなや、亜雁に千鶴が話しかけた
「亜雁さん、新品の牌に交換してくれる?」
「え?別に大丈夫ですけど…?」
……ち、バレたか
と心の中で舌うちをするシャックと沢庵
そう、実はノスリが全身に塗りたくっていたオイルで牌にウッスラとガンを付けていたのだ
先ほどの魚屋への狙い打ちもそのせいだ…
古い牌をいちど全て取り出し、新しい牌を入れ8回目の半荘が始まった
起家は千鶴からだ
「私は起家では負けた事ないのよ」
クスクスと妖しく笑う千鶴…次の瞬間!
「まちな!!」
ッガ とアオカの左手を握る沢庵
「千鶴が注意を引き付けてる間にブッコ抜きやがった」
「…もしこの左手に何もなかったら?」
挑発するアオカ
強引に左手をこじ開ける沢庵
「…な、ない?だと…!?」
「テメーイチャモンつけたんだから覚悟は出来てるよな?」
「っく!?」
先ほどまでの空気が一変重い空気になる
「別に構わないわアオカ、許してあげましょ?」
「…そうだな、許してやるか」
ニヤリと笑みを浮かべるアオカ、ばっ、と沢庵の手を払い退けた
「さぁーて始めましょうか…ん?あれ〜上がってる〜」
カタンと牌を倒す千鶴、ろくに並べられていない牌は良く見ると確かに上がっていた
「天…ほうだと…!?」
シャックはしてやられた!と小さく呟き点棒を渡す
沢庵も顔をしかめながら点棒を渡す
アオカは千鶴をみるとニヤリと笑いながら点棒を渡す
そう、アオカがわざとわかる用にサマを使うフリをし、その瞬間にブラの中に仕込んだ牌と、卓の牌をすり替えたのだ
(めいみターン)
今までのサマは、このための布石っっっ!!
全ては計算されていたことなのよっ。
(あんっ…カ・イ・カ・ンっ!)
自分の目の前にたまる点棒を見ながら、千鶴は悦に浸っていた。
「くっ…千鶴めっ!そんな大技をくりだしやがって!」
悔しい顔を見せる二人を見ながら、碧風は笑いを堪えるのに必死だった。
(いけるっ!伊達に脱衣麻雀で脱がされて続けてきたわけじゃないっ!)
数々の戦いを思い出す。
いや、脱がされ続けたからこそ、今の俺があるんだっ!!
一方、場外では…。
「フヒヒ…フヒ…」
いまだに立ち直っていない彼が、身体を左右に揺らしていた。
まだこちらの世界には、戻ってきてはいないようだ。
「あらあら、これは私の出番かしらねwww」
自称医療犯、いや、医療班のめいみが嬉しそうに、口元に笑みを浮かべた。
「さぁ、どうやって治療してあげようかしら(笑)」
片手には、あり得ない色をした液体がたっぷり詰まった注射器が見える。
「別室に運んでちょうだいw元気にしてアゲル」
指示されるままに連れて行かれた部屋から、魚屋の、なんとも言えない悲鳴が聞こえる。
ジンはクスリと笑う。
その液体を用意した張本人だったりした。
(千鶴ターン)
「アッー!!」
遠くで魚屋の断末魔が聞こえたが、闘牌してる者達は華麗にスルーしていた
観客の男性何人かは、その断末魔を聞きお尻を押さえ震えあがり、ちらほらと鼻の下を伸ばしニヤニヤしている変態もいる
そんな不思議な空間の中で白熱したバトルが繰り広げられる
「次順に私は上がるわね〜」
沢庵が牌をツモった瞬間にクスクスと呟く千鶴
「…チッ」
舌打ちした沢庵は?をシャックに差し込んだ
「ロo「ち、低めかよ、ロン!」
シャックが牌を倒した瞬間に上家のアオカが自分の牌を倒す
「タンヤオ、ドラ1丁〜、悪いね?」
ニヤニヤと沢庵から点棒を貰うアオカ
シャックと沢庵は河を見つめる
その河とアオカの手牌をみると明らかに狙われたら頭ハネ
素直に打てば綺麗な三色も見える綺麗な三面待ちを避けて、不恰好なシャボ待ち
千葉陣営は埼玉陣営の仕掛けに翻弄され始めた
―――――――
―――――
―――
「ジンさん○○○入注射を取ってください♪」
「ハイ!」
息のあったコンビネーション
あられもない姿で醜態を晒す魚屋
ハンディーカムで撮影するジン
注射器を構えるめいみ
「あ、あぁ!んぁあああああああ!」
………魚屋は何かに目覚めた
(碧風ターン)
半荘8回戦目は,千鶴の天和にはじまり,埼玉勢の圧倒的有利だった。
・・・魚屋が何かに目覚めたのを除けば。
「・・・オーラスだな。」
余裕たっぷりに,ラス親の碧風がサイを振る。
しかし,千鶴の天和を喰らっても,トバずにオーラスを迎えられた千葉勢は,流石だ。
カラカラカラカラ・・・・・
・・・・?
その時,碧風は,得も言われぬ感覚に襲われる。
なんだ・・・これ・・・?
ドキドキと動悸がし,顔が紅潮していくのがわかる。
ま・・・まさか・・・!?
バッと魚屋の方を見る。
魚屋に注入されているキラキラとした液体。
あれ・・・? あれって・・・
俺,さっき飲んだんじゃなかったっけ・・・!!
確か,喉乾いたから,おいしそーだなーとか思って・・・!!
思わず身じろぎをする。
身体が熱い。
呼吸が浅くなる。
「・・・んっ」
ヤバイ。
牌をツモるだけの動きなのに声が・・・!!