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【Secretシリーズ 4 】 帰り道

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「いや、ドラコのは残念だけど、それはキスじゃないよ。今、君がしているのは、立派な人工呼吸だ。息は入れなくていいから。――まぁ確かに、今の僕は呼吸困難なほど、心臓がかなり、バクバクしているけどね」
ドラコの表情が固まり、すぐに真っ赤になった。

「しっ、しらっ……、知らないんだから、しょうがないだろっ!キスの仕方なんか知るかッ!!」
どもりながら、照れてハリーの胸を叩く。
それを受け止めながら、ハリーはとろけるような顔になった。

「――まったく、君はなんて素敵なんだ!最初のキスの仕方から教えてくれなんて………。君は素敵すぎて、もう僕はメロメロだ……。本当に君は最高だよ!」
ハリーは相手のあごを軽く持ち上げた。
「舌を出して」
「――舌?」
(これか?)という感じで、子供が相手からかうときのような仕草で、べーっと舌を出す。
色気もへったくれもない表情だ。
それがまたハリーの『ツボ』を突いたらしい。

「かわいいーっ!!もー、なんてかわいいんだーっ!!」
がっついたように、その唇に舌に吸い付いた。
「いっ、たい!……いったい、どうしたんだ、ハリー!?」
「大人のキスの仕方を教えようとしたけど……。ごめん!!もう我慢できないよ、僕はっ!!」
ハーッ、ハーッと息も荒く、たまらずドラコをその場に引き倒してしまった。

ハリーは頭と下半身に血が上ってしまい、あせって、うまくドラコのボタンが外せない。
イライラと短気をおこし、相手のセーターやシャツをいきなり、いっぺんにたくし上げて
しまった。
野外の冷え切った冷気がおそってきて、ドラコは悲鳴を上げる。
「ぎゃーっ!寒い!冷たいぞ!いい加減にしろっ!」

怒ったドラコが思い切り、相手の腹を蹴り上げたつもりだったが、目標が下にズレてしまい、とんでもないトコロを蹴りつけてしまったらしい。

「うわぁ――――っっ!!!」

ハリーはその不意打ちに、全身が硬直した。
痛さのあまり、声も出ない。
背中を丸めて、前を押さえて、死にそうな顔でブルブル震えている。
顔は真っ青だ。
その痛みが去るのには、ゆうに数分は必要だった。

アレをぶつけた痛みはよくドラコも分かっているので、顔をしかめひどく同情をして、「ごめんな」と頭を下げた。
「殺される。僕は君といっしょにいたら、君に殺されてしまうかもしれない……」
ハリーは冷や汗をぬぐいながら、つぶやいた。
「でもこれが本当に、命がけの愛だね!!」
と言いながら、性懲りもなく抱きついてくる。

ある意味、ものすごく見上げた根性だ。

ハリーは相手の頬に頬をすり寄せて、心ゆくまで頬ずりして、グリグリと髪の毛を撫で回して、ドラコの全身を触りまくった。
「かわいい」
「好き」
「愛している」
この3つのフレーズをずっと、リフレインで繰り返し続けている。
ドラコが嫌がろうと、気にしない。

「もう、いいから。十分だから。離せよ」
「イヤだっ!」
「もー、しつこいぞ、お前は!」
「何言ってんの!?僕はまだまだ言うから。ずっと言うから。死ぬまで『君のことが大好きだ!愛してる!』って、言い続けるからね!!!」

ドラコはげんなりとした顔になった。
「──じゃあ、うるさいお前を黙らせるには、どうしたらいいんだ?」
「僕は君で満たされると、おとなしくなるよ。──まあ、ほんの少しの間だけどね」
ハリーがさわやかな笑顔で当然のように答えたので、ますますドラコの肩ががっくりと落ちて、とうとううなだれてしまった。


──確か……、自分の記憶では、僕がハリーに甘えていたと思っていたのに、今じぉあ全く逆の立場になっているじゃないか……。
(ふーっ、やれやれ)という感じで、ドラコは頭を振った。