【かいねこ】春告鳥ノ恋
「旦那様ーーーーーーーーーーー!!!」
大トカゲの姿で布団に潜り込もうとしていた染井の尻尾を、駆け込んできたいろはが掴む。
「これ、引っ張るんじゃないよ」
「もう!もう!旦那様のせいですからね!!カイトさんに、変な子だと思われたじゃないですか!!」
「あんたが何をしたのか知らないがね、女は少しくらい抜けてた方が、可愛げがあるってものさ」
尾を一振りしていろはの手を払うと、染井はもぞもぞと布団に頭を突っ込んだ。
「旦那様ーー!!」
「だから、引っ張るんじゃないよ。抜けたらどうするんだい」
作品名:【かいねこ】春告鳥ノ恋 作家名:シャオ