二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

【亜種】ある雨の日、猫を拾った。

INDEX|11ページ/13ページ|

次のページ前のページ
 


夜中、アカイトは、布団の中に誰かが潜り込んでくるのを感じて、スリープモードから復帰する。

「いろは・・・・・・?」
「はい」

背中越しに声が聞こえ、後ろから抱きつかれた。

「初期化したら、私は、アカイトさんのことを忘れてしまうのでしょうか」
「あ・・・・・・ああ。まあ、な」
「私は、アカイトさんのことを、覚えていたいです」
「・・・・・・会いに行く」

アカイトは、いろはの手に自分の手を重ねる。

「忘れたなら、また知り合えばいいだろ。落ち着いたら、会いに行くから」
「約束ですよ」
「ああ、約束する」
「私は、この約束を忘れてしまいますが、アカイトさんは覚えていて下さいね」
「・・・・・・ああ。約束だ」

アカイトは、寝返りを打っていろはに向き合うと、その細い体を抱き締めた。