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葉月しおん
葉月しおん
novelistID. 28858
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序章・英雄、ミッドチルダに降臨す 1

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2.家康と若き翼



「クロスファイヤー……シュート!」

 ティアナは拳銃型のデバイス『クロスミラージュ』を構えて橙色の光を銃弾のように放ち『ガシェットドローン』と呼ばれた機械に向けて撃ち抜く。

「ソニックブーム!」

 槍を構え、ブーストのように高速移動をし、ガシェットドローンに向かって突撃したのは、赤毛の少年・エリオ・モンディアル。小さな体で素早い動きをして槍を構えながら突撃した。

「フリード! ブレストフレア!」

 桃色の髪をして白の魔導士の服を着た少女・キャロ・ル・ルシエはフリードと呼ばれた小さな龍に指示を出し、フリードは口から炎の玉を出した。

「ファイア!」

 キャロはもう一度フリードに指示を出して、炎の玉を発射させた。放たれた炎の玉は、ガシェットドローンに向けたものだった。
 いずれの攻撃も命中し、ガシェットドローンは爆発した。

「みんな! 遅くなってごめんね!」

 それと同時に家康とスバルがティアナ達と合流し、ガシェットドローンと出会った。家康にとってガシェットドローンの名前は知らないため、彼はスバルに聞いた。

「なぁ、スバル殿、このからくりは何だ?」
「あ、家康さんにはまだ教えてませんでしたね。これは『ガシェットドローン』といって、さっき家康さんが壊したのと同じやつです。本当ならば魔法を使って物理的な攻撃を与えないと倒せません。また、民間人は素手で倒すのは不可能なんです」
「そうだったのか……。それをワシは己の拳だけで壊したんだな?」

 スバルの説明とガシェットドローンの性質と倒し方を聞いた家康は己の手を見つめ、ぎゅっと強く握り締めた。体力や実力に自信があった家康だが、まさか魔法を一切使わないで己の拳だけでガシェットドローンを壊すほどの威力だったとは思ってもみなかった。スバルやティアナ達でさえ魔法を使って能力を上げないとそれを倒せないのを彼は拳だけで壊したのだ。

「スバル! 敵があんたの方へ行ったわ!」
「……ふぇ?」

 ティアナがガシェットドローンがこちらに向かったと声を張り上げてスバルに伝えるが、当の本人は呆けた声を上げる。気づいたら数機のガシェットドローンが家康とスバルの周りを囲んでいた。

「スバルさん!」
「キュクル~!」