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永遠に失われしもの 第17章

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シエルの閉じた瞼に力が篭ってきている。
 必死に瞼を閉じて、
 開けない様にしているかのように、
 眉間に皺をよせ、眉を歪め始める。

 強引にその唇を人指し指と中指でこじ開け
 セバスチャンは舌を捻じ込ませた。

 自分の胸から食道を伝って、
 流れ落ちようとする血を止めず、
 シエルの喉奥に流し込む。
 シエルの咽喉は開き、
 それを受け入れ始めた



 リジーが泣いている。
 泣き叫んでいる。


『たとえこの魂を悪魔に委ねてでも、
 シエル・・貴方を救いたい』


 やめてくれ・・・それだけは。
 君は、
 僕と同じ過ちを犯さないでくれ。
 


 シエルの完全に熱くなった部分に、
 セバスチャンが指を添える。
 そしてシエルの躯の内部に向かって、
 もう一方の手の指をゆっくりと侵入させた


 リジーの瞳が紅く燃え上がる。
 僕をゆっくり見つめて、熱情と共に、
 喰らい尽くすように僕に口吻する。
 甘美で背徳的な血の甘さが口腔内に広がる

 衝動的に僕はリジーを引き千切りたくなる
 身体の奥深くに貫いて。
 精を吐き出して。
 全てをさらけ出して。


 ・・やめてくれ・・
 この夢を終わらせてくれ。



 内部に侵入した指の動きに合わせて、
 シエルの腰が微かに動く。
 動きを次第に早めていく内に、
 セバスチャンは頬に熱い吐息を感じて、
 口を離し、汗にまみれ苦悶する、
 シエルの顔を見つめた。

 シエルの口がわずかに動いている。


 --あと、少し--


 肉壁から受ける抵抗が少なくなり、
 指を増やしてシエルの内部に侵入させる。



 僕は彼女の上に覆いかぶさる獣だった。
 彼女の体を奥深くまで貫きながら
 口で心臓をむさぼる一匹の獣だった。
 そして最後の肉片を口の脇に垂らして、
 僕は吐き出した。僕の精を。


 ・・やめてくれ・・
 この夢を終わらせてくれ。
 いっそ狂った方がましだ。



「やめろっ!」