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璃琉@堕ちている途中
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ノンストップ、バッド

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痛い、折原。
え、君このくらいの方が好きだろ。
あ、ん…違うわ、そうじゃないの。そうじゃないのよ。
何、寄る年波には勝てないって?
調子乗るんじゃないわよ。
いてっ。
それ、痛い。
……ああ。
外して頂戴。
イヤだ。
どうしてよ?だいたい貴方何でそんなものつけるようになったの……っあ、やめ、動かないで。
無理なんだ、外せない。
え……?
出来ないんだよ。
その後、折原は私の『それ』に関する問い掛けの一切に応えなかった。そして、『それ』を巻いた腕で私をきつくきつく抱いた。
壊される、と思った。いや、恋わされる、と言うべきか。

私は多分、折原に恋していた。

目を覚ますと、折原のベッドなのに私しかいなかった。シャワーを浴びているのだろうと思った。
……シャワー?
今なら、見られる――。
怠い身体を起こし、私はベッドの下に散らばっていた衣服の中からブラジャーとショーツだけを取り上げた。妙にさめている脳内を自覚しつつ、それらを着ける。
どうしたの。
立ち上がり、落ちて来た髪を一房、散々弄ばれた耳に掛けたタイミングだった。視線を上げれば、そこにはペットボトルに口をつけつつ笑う折原がいた。
ゴクリ、と一つ喉を鳴らし、彼は再び言う。
どうしたの、波江さん。
……。
ペットボトルを持つ左腕を確認し、私は静かに応えた。
喉がカラカラだわ、水が欲しくて。
そう。それなら、あげるよ。
笑ったまま私の元へやって来る折原に、私は、開けたばかりの目蓋を、閉じた。
良い子だね。
耳朶に触れる吐息に、唇に触れるミネラルウォーターに、彼の舌に、私はただ、静かに応え続けた。

ねぇ、折原。私、本当はどうすれば良かったのかしら。
ねぇ、折原。貴方、どうして欲しかったのかしら。私に。