二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

【かいねこ】鳥籠姫

INDEX|18ページ/32ページ|

次のページ前のページ
 

「全く、用が済んだら、まっすぐ帰ってこいとあれほど」
「ご、ごめんなさい」

身を縮めているいろはに近づいて、玉露はふと顔をしかめる。

「お前、ディンブラの屋敷にいたのだろう?」
「え?はい」
「以前カイトに会った時と、同じ匂いがする」
「あ、キャンディという人が、お香を炊いてたからかもしれません。いつも炊いてくれてるって、カイトさんが言ってました」
「へえ。いつもねえ」
「どうかしたんですか?」

玉露の反応に、いろはが戸惑っていると、

「この匂いは、魔道士が儀式で使う香だ。魔力を上げる効果があるが、そう頻繁に炊くものじゃない。そのキャンディという奴は、魔道士ではないのだろう?」
「はい。秘書をしているのだと、カイトさんは言ってました」
「ふーん」

玉露は、しばし思案した後、

「まあ、取り越し苦労かもしれないが、早めに手を打っておくか」

作品名:【かいねこ】鳥籠姫 作家名:シャオ