BOKORI TITLE 10
03:噛む
ムカついたのでネクタイをむしりとってやった。
イラついたのでワイシャツのボタンを数個ひきちぎって、罵りながら押し倒した。殴る予定だったがたまってたのでベルトを引き抜いて生意気な彼の息子を取り出す。ふにゃふにゃな息子さんをちょっと企業秘密なしつけをし瞬時にキリッとさせ、自分の中にぶちこんだ。
雲雀恭弥はボスの寝室に入って30秒後にはがっちゅん。合体を遂げていた。神業。いや恐るべき噛み合わせ技だ。本当に息子は咀嚼されているのではないか。思わず目をそらしたくなるほどの荒々しい腰使い。
「とけちまえ、よ」
こんなグロテスクなの、ここで噛み砕かれて溶けてしまえと、腰を揺らす沢田綱吉。唯一、雲雀に噛みついてもまだ生きている生き物。
作品名:BOKORI TITLE 10 作家名:夕凪