追う阿呆追われる阿呆
そういったと思ったらふと身体が地面から離れる。ゆっくり服が揺れて俺は思わずハンチング帽を片手でおさえた。って、さっき一応上確認したけれどヘリ回ってねぇみたいだし今のところここらにいるのは俺とスカイハイだけだと思っていたんだがまさか上空のヘリに向けて犯人逮捕だ高い高いスカイハイか?!
・・・そう俺が思ったのも束の間、俺は高い高いスカイハイされることもなく、しかし体はぼぅっとそのままスカイハイの胸元まで浮き上がって、
「よし、これでよし!」
満足げなスカイハイの腕を身体の下に空間をあけてさしこまれ、エア・お姫様抱っこ。
「・・・ではいこう、いざゆかん鏑木虎て「 な ん で だ よ っ ! ! ! 」
作品名:追う阿呆追われる阿呆 作家名:草葉恭狸