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記憶

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(鳳)「ごめん、ごめん、日吉、俺は、俺は、」
その時、鳳は、倒れた。
(日)「鳳さん!鳳さん!」
日吉は、病院に連れて行こうとしたが、一人の力じゃ、無理だと思い、
(日)「誰か!誰か!来てください!鳳さんが!」
日吉は、大きな声を出した。その声は、下のリビングに、聞こえたらしい。
(向)「なあ、今日吉の声がしなかったか?」
(忍)「俺も、聞こえたわ、何かあったんかな?」
みんなは、あわてて、日吉の部屋に行った。
そこには、倒れている鳳と、大泣きをしている日吉の姿があった。
(向)「鳳!おい!侑士!そっちもて!」
(忍)「任せとき!日吉、車イス借りるで」
(日)「はい、」
その跡に、跡部たちも声が聞こえたらしく、急いできた。
(跡)「何事だ!」
(宍)「長太郎・・・」
(芥)「鳳、倒れたの?」
(向)「ああ、すげー、熱だ。」
(忍)「これは、俺の病院に行くで」
こんな夜に見てくれる人と言えば、忍足しかいなかった。そして病院、忍足が部屋から出てきた。
(忍)「熱も引いてきたし・・・もう、大丈夫や」
(向)「良かった!でも、なんで倒れたんだろう?」
(宍)「何かつらいことでもあったのか・・・?」
その時
(鳳)「向日さん・・・・宍戸さん・・・・俺、どうしてここに・・・?」
(宍)「ばか、いきなり熱だして倒れたんだろう」
(向)「もう、大丈夫か?辛かったら言えよ?」
(鳳)「はい・・・すみません、」
(日)「良かった。」
(鳳)「日吉・・・ごめんね。いきなり倒れちゃって、」
(日)「はい!」
日吉は、涙を流しながらも、笑顔を見せた。その笑顔が鳳は、凄くうれしかった。そして、みんな家に帰った。
(向)「びっくりしたぜ!いきなり、日吉の声が聞こえるんだもん!」
(鳳)「俺のために・・・日吉が・・・」
(日)「頑張りました!」
(鳳)「ありがとう。日吉」
日吉は、とても、うれしそうにてれた。そこで跡部がいきなり提案をした。
(跡)「よし!今度の、明日から、三泊四日で、温泉旅行に行くぞ!」
(忍)「いきなりどうしたん?」
(向)「ワーイ!温泉旅行だ!」
(日)「温泉・・・・」
日吉も心の中で喜んでいた。
(宍)「おお!いいな!それ!」
(鳳)「じゃあ、準備しましょうか!」
そして、みんな準備を始めた。
そして次の日になり、
旅館についた。
(向)「すげ――――!でけ―――――!」
(跡)「今日は、ここを、貸し切りにしたから、誰も、いねえぞ」
(宍)「まぢで!」
(鳳)「すごく静かに入れそうですね!宍戸さん!」
(宍)「だな!長太郎!」
みんな、旅館の中に入って行った。そして部屋にまで案内さえれた。
(向)「部屋もひれ―――!」
(芥)「待ってよ!向日!」
芥川と向日は、はしゃいでいる。
(鳳)「日吉鞄持つよ?」
(日)「いえ、大丈夫です!」
鳳は、日吉に気を使っていた。
(跡)「よし、みんなで温泉に向かうぞ!」
(忍)「楽しみや」
(宍)「おい!岳人達も遊んでないで、温泉に行く準備しろ!」
向日達は、笑顔で、温泉の準備を始めた。
(鳳)「跡部さん!みんな準備できました。」
(跡)「そうか!じゃあ、行くぜ!」
そして温泉に向かった。
(向)「すげ―――――――――!」
そして、誰よりも脱ぐのが早かった。向日は、あまりの温泉のでかさに、大声をあげた。
(跡)「おい、岳人!うるせぇぞ!」
(忍)「岳人!ちゃんと体を流してから、入り」
(向)「はーい!」
向日は、ここにいる人の中で一番子供に見えた。
最後に入ってきたのが、日吉と鳳だった。
(鳳)「滑りやすいから、気をつけてね」
(日)「はい。」
(向)「鳳も!日吉も!早く!」
(鳳)「はい!向日さん!さあ、日吉!」
鳳は、日吉に手を差し出した。
(日)「ありがとうございます。」
その時、向日が、気がついた。
(向)「なあ、なあ、この先って、露天風呂じゃない?」
(鳳)「本当ですね。」
(日)「露天風呂ですか―――!」
(跡)「おお、みんなで入ってみるか!」
そして、みんな、いろんな温泉を堪能し、ご飯の時間になった。
(日)「この、蟹、おいしいです。」
(鳳)「本当?・・・・確かに」
(向)「なあ、これって大トロじゃねぇ?」
(跡)「ああ、しかも一級品だ」
(忍)「なんや、この、茶碗蒸し、おいしいで」
(宍)「確かに、・・・・中に蟹まで・・・!」
(樺)「とても・・・・おいしいです」
みんなは、豪華料理に満足し、部屋に戻った。
(向)「なあ、みんなで何かゲームやろうぜ!」
(跡)「あーん、じゃあ、外の、森に行って、肝試しでもやるか?」
(宍)「いいな!それ!」
(鳳)「じゃあ、まず!くじ引きでペアーを決めましょう!」
(忍)「じゃあ、紙とペンでできるものは、あみだ、やな」
そしていろいろと決まった。
跡部と忍足、向日と宍戸、芥川と樺地、鳳と日吉になった。
(鳳)「よろしく!日吉!」
(日)「はい!お願いします!」
そして、いろいろな組が終わり、鳳と日吉の番になった。
(向)「行ってらっしゃい!」
鳳と日吉は、森の奥に向かった。
(鳳)「何かでそう・・・」
(日)「大丈夫ですよ。」
鳳は、とても怖がっていたけど、日吉は、どんどん先に進んでいた。怖いものなしの所も、前と一緒だな~と、思う鳳だった。
(日)「あっ!あれが、ゴール地点じゃないですか?」
(鳳)「本当だ!早く行って帰ろう!」
(日)「はい!」
その時、後ろから、ガサッ!という音が聞こえた。
鳳は、ビクッ!としていた。
日吉も今のは少し驚いたらしい、でも、日吉は、音の聞こえたほうに行ってみた。
(鳳)「日吉だめだよ!」
(日)「大丈夫だと思いますよ。」
日吉は、どんどん進んでいった。鳳は、日吉を一人にできないと、ついていった。
(日)「何もいないですね・・・・」
(鳳)「やっぱり気のせいだよ!帰ろう!」
日吉と鳳は、帰った。
(向)「おっ!鳳達が帰ってきた!」
(跡)「遅かったな、あ~ん?」
そして、肝試しも終わり、宿泊所に帰った。
鳳と日吉は、あの音を忘れる事が出来なかった。
(鳳)「向日さん・・・」
(向)「どうした?鳳?」
(鳳)「肝試しのときなんですが・・・・」
向日は何の話かわからずに鳳の話を聞いた。
(鳳)「肝試しのとき、変な音とか聞きませんでした?」
(向)「何も聞いてねぇけど?なあ、宍戸・・・」
向日は、同じペアーだった宍戸に聞いた。
(宍)「ああ、何も・・・・」
(鳳)「そうですか・・・」
(向)「なに?鳳は、変な音でも聞いたの?」
(鳳)「はい、実は、」
鳳は、さっきの肝試しの事を、二人に話した。
(向)「音ね・・・・」
(宍)「跡部たちはどうだ?」
(跡)「いや、何も・・・・」
その時、一人の声が聞こえた。
(?)「うわっ!」
(鳳)「今の!」
今の声は、日吉の声だった。日吉はひとりで、トイレに行っているところだった。
鳳達は、急いで日吉のもとに向かった。
(鳳)「日吉!」
トイレには、耳をふさいで震えている日吉がいた。
(向)「何が、あったんだ?日吉!」
作品名:記憶 作家名:mai