フォートレスタワーの休日
「え、えー? 考えたことなかったな…。でも、バーナビーさんみたいなお父さんならステキですよね…。で、でも、バーナビーさんは父親って言うより、なんていうか…その…こ、こい…」
楓はそう言ってもじもじしはじめた。
「はい、そこまで!」
襟首を虎徹に掴まれて、バーナビーは振り返った。そこにはものすごく不機嫌そうな虎徹の顔があった。
「楓、展望階まで行こう!」
そう言うと、虎徹はバーナビーを引きずるようにしてエレベーターへと歩いていった。
作品名:フォートレスタワーの休日 作家名:つばな