結界師 小さい良守と火黒 他
見つけた子供
見つけたのは偶然だった
強い力に選ばれ、強い力に振り回されていた子供
まだ、力の使い方がわからなくて津からに振り回されていた
本来なら、気になることのない相手だった
でも
何故か気になった
そして、気が付いたら声を掛けていた
『オレをお前の妖にしてよ』
『…誰だよ』
『オレ強いよ? 側にいても死ぬことはないよ?』
自分の言葉に一瞬びくっとした子供にオレは不思議と笑っていた。
寂しいといっている心
けれど、側にいてほしくないという心
それの狭間で泣いていた
『ねえ、オレを側においてよ』
『…名前は?』
『火黒』
『良守だ』
ねえ、良守。
オレはお前と出会えた事もまったく後悔してない
後、オレはお前を烏森になんかやるつもりもない
はじめてあったのに、名前を教えてくれたから
信じる前にもう信じてくれたから
『よろしくね』
『ああ…』
そう、それが始まり
作品名:結界師 小さい良守と火黒 他 作家名:とーすい