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結界師 小さい良守と火黒 他

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■結界師?ぱられるーの対決?
「…良守」
「何? にーちゃん」
「そいつ誰だ?」
「火黒だよ?」
「妖がなんでここにいる」
「んーと、オレの妖になったから?」
 何故か疑問系で火黒に聞く。
「そうなんだけとさ。疑問系できくんじゃないよ。良」
「だってさ。なんとなくだもん」
「だから、お前の妖なったってあのときいっただろ?」
「うん。オレの妖だよねー」
「…そこ、オレを無視して話を進めるな」

 正守が青筋をたてて、2人をというか火黒をにらむ。

「おお、こわいねー」
 火黒は良守を前に座らせて、本を一緒に読んでいた。良守が読んでほしいとねだったのだ。
「火黒」
「何? 良」
「後で一緒にお風呂はいろ?」
「いいよ。部屋に戻ろうか?」
「うんっ」

 それを正守が許すわけでなく…

「良守っ。お前、なんで妖と一緒にいる?」
「にーちゃん、怖いよ。なんでって、火黒と一緒にいたいだけ。オレの妖になったら、滅することもないでしょ?」
「…お前、こいつがどういうやつなのか知ってるのか?」
「うん。火黒は強いの。誰にも負けたことがないの」
「それは知ってると言わないっ」
「でも、にーちゃんよりは知ってる。なんで、そんなに怒るの?」
「それは…」

 良守のことが好きだといえない自分。

 けれど、いつの間にかいた妖風情に持って行かれるのは嫌だった。

 ただの独占浴。

「にーちゃんには、パートナーがいるでしょ? なら、オレだって妖のパートナー持っててもおかしくないよね? それにじーちゃんも父さんにもちゃんと言ったモン・いいっていってくれたもん」
 少しずつなき顔になってきている良守に火黒は頭を撫でた。
「はいはい。泣かない泣かない」
「かぐろー」 
 ぐずくずと首に手を回して抱きつく。正守にはしたことのない仕草。
「えーと、そこの兄? 意地悪いうなら何処かにいってくれない?」
「なにっ」
「良が泣き止まなくなる。良、部屋いくよ?」
「うん…」

 すれ違うとき、正守にしか聞こえないように火黒は言い放った。

「こいつはお前のもんじゃない。オレのもんだよ」

 パタンとふすまが閉じられる。

 正守は、ぎっゅと手を握りしめた。

「絶対に認めないっ」

 
「火黒」
「ん? 泣き止んだ?」
「うん…」
「良は、すぐなくな」
「にーちゃん、怖かったんだもん」
 いつもは優しい兄が別人に見えた。
「オレ、何か悪いことしたのかな」
「良は悪くない」

 火黒の言葉に良守はコクリと頷いた。

 さてさて、どうなるのでしょうか