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着ぐるみの着心地はいかが?ロイエド編 前編

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エドとたわいない会話をしながら、とうとう目的地に到着した。
だが、エドは立ち止まった俺を置いて歩き続ける。
当然だろう…ここだなんて思わないだろうから。


「おーいロイ?」

「ここだ。」

「んー?」

「ここなんだ。」

「何が?」

「バイト先。」

「え。」

「ここがバイト先だ。」

「えーーーーーーーーーーーー!!!」


ここはエドも俺もたまに利用するドラッグストアだ。
大して大きいわけじゃない、一般的サイズ。

「ジャンのやつ!!!! 騙したな!!」

「引き受けたからには仕方ないだろ、行くぞ。」

「…分かった。」


中に通されるといよいよ仕事着と対面。
俺は覚悟してきたからそこまでダメージは無かったが、
エドは完全に放心状態。

「なに、このブサイクな着ぐるみ…ね・・こ?」

エドがおそるおそる渡された仕事着、着ぐるみを持ち上げた。
その着ぐるみは猫のようなキャラクターでフワンとしたスカート、ではなく重力に従ったピンクのドレス。
胸元にはどうやら宝石のネックレスをしているのだが、完全にドレスにプリントされている。
そして何より、顔が可愛くない。

「その猫ちゃんの名前はにゃん子姫だ。
 このドラッグストアーの看板キャラクターにゃん太王子にお嫁に来たそうだ。
 ちなみに俺の着ぐるみの方がにゃん太王子だ。」

「さっさようで。」

「早く着がえろ、さっさとノルマ終わらせる。」

「えっノルマって何?」

「その箱。」

「・・・・これって。」

「ポケットティッシュだ。見た通り4箱あるな。」

「これ…全部?」

「あぁ。」

「・・・・・・今すぐジャンを呼べーーーー!!!!」



エドの叫び空しく、店長に怒られ、
にゃん太王子とにゃん子姫は店の外にティッシュとともに追い出された。

「夢がない…」

「あまりしゃべるな。 にゃん子姫がオカマになる。」

「なっ!!っていうかなんで俺がにゃん子姫なんだよ。」

「それは身長が―

「ちっちゃい言うなっっ!!!!!」

「可愛いぞ。」

「可愛くないっ!!!! 全然可愛くないっ!!!」

「いいから、やるぞ。
 こんなことに1日潰されてたまるか。夕方には終わらせるぞ。」

「…おっおう。」