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【シンジャジュ】我儘な子供

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 ブルブルと小刻みに揺れていた肩の痙攣も収まり、首筋に顔を埋めるようにしていた彼の身体からすっと力が抜けて行く。
「まぶしい……」
 吐息とも囁きともつかない声音でそれだけを告げたかと思うと、ジュダルは腕の中にこつんと額を落として、再びすうっと寝入ってしまった。髪に触れていた手がガクンと落ちて、床の上に投げ出される。
 涙の跡の滲む頬をそっと撫でてやりながら、ジャーファルは図体ばかり大きい子供のようなジュダルの背中を抱き締めた。
 彼を助けてあげたい。
 もう迷いはない。
 はっきりとそう今の自分の気持ちを認識することが出来た。