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無未河 大智/TTjr
無未河 大智/TTjr
novelistID. 26082
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とある夢幻の複写能力<オールマイティ>

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「別に行く当てがないから、叶について行こうと思うって、ミサカはミサカは立ち上がって歩きだそうとしてみたり」
「そうかい。…さて、どうしたものか。能力使っても、既に二回ほどやって同じ事してしまったしな…」
「なんのこと?って、ミサカはミサカは質問してみたり」
「こっちのことだ。気にするな」
さて、どうしたものか
「というより、番号無しを探しているならミサカが探してあげるよって、ミサカはミサカは胸を張ってみる!」
「…そうか、その手があったか」
どうやらミサカネットワークとは便利らしい
各個体が得ている情報をリアルタイムで引き出せるというのが打ち止めの弁だ
というわけで叶は、早速それを利用することにした
そして歩くこと数分
「あ、いたわ」
叶は打ち止めを引き連れて番号無しを発見するに至った
その番号無しは、隣にいる誰かに何かを熱弁しているようだった
「そして隣にいるのが上条か」
そう
いわれもなくツンツン頭の高校生である
「―というわけで、ミサカはその打ち止めの変わり身なのであるって、ミサカは腰に手を当てて踏ん反り返ってみる!」
どうやら自身の説明をしていたらしい
それを聞いている当麻は、顎に手を当てて考え事をしていた
「…てことは、お前は妹達のホストコンピュータみたいなものか?」
「ホストというよりは、コンソールに近いかもな」
そこですかさず叶が介入する
「あ、叶、どこ行ってたんだよ!って、ミサカは叶を心配するそぶりを…って、そんな拳を息で温めるような真似しないでってミサカは!」
と、番号無しは振り上げられた叶の拳を下ろされないように押さえる
「よう、上条。番号無しの面倒見てくれてサンキュー」
「ああ…って、そっちのミニ御坂は?もしかして打ち止めか?」
そういいつつ叶の隣にいる少女を指差す
「ああ、そうだ。見分けつかないか?」
「…アホ毛が無いだけでまだ確認できるな」
「気づいてくれて何よりだ」
その少女達は出会った途端面白いことを始めようとしていた
「「フュージョン…はあ!ってミサカは(ミサカは)やってみたかった事をやってみる!」」
なにやら著作権的に危ないことだった
「そういえば天岡、打ち止めはどうしてここに?」
「なんか、ある人物から逃げてるんだってよ」
「まさか、何かあったのか?」
「…いや、結構平和なことだ。気にしなくていい」
その数十秒後、上条に識別用のペンダントを与えられた御坂妹が打ち止めを追い回して行くのであった
「そういえば、上条は何してんの?」
「…いろいろと、逃げたいものがあるんですよう、上条さんは」
叶は頭の上に?マークを浮かべた
その時だった
「あ、いた!」
「げっ」
「なんだ、オリジナルか」
超能力者第三位
常盤台の『超電磁砲』
御坂美琴がそこにいた
「…逃げたいものってあれか?」
静かな問いに上条は答える
「ああ。ホントに、現実逃避したくなりますよ」
どうやら、大覇星祭の時に罰ゲームをかけた勝負をしていたらしい
…何がったのかは気になるが、叶は聞こうとはしなかった
無論面倒臭いからである
「まあ、とりあえず今日の罰ゲームは終了だから」
既に午後四時
大分長い間ここにいたようだった
「とりあえず、なんか飲むか?今日は奢るぞ。経費だけど」
「風紀委員の経費で落ちるのかよ」
「そこは書類をちょちょいのちょいと」
「黒子とか固法先輩に怒られるわよ」
「ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ」
と、叶は決め顔をつくってその場を立ち去る
「ちょっとま番号無しと打ち止めの面倒頼むわ」
そう言い残して今度こそ立ち去った
そして自販機を探す
手頃な自販機を見つけてコインを投入し、数本ほどジュースを購入する
無論経費で落とそうと考えているようだ
「さて、こんなもんかな」
一通り色々揃えて、叶は元の場所へ戻ろうとした
その時だった
「…あれは」
その目は、確実に捕らえていた
学園都市の怪物の姿を
白髪で、肌まで白く、首には無骨なチョーカーのようなものをつけている、現代的なデザインの杖をついた怪物
学園都市第一位
「よお、一方通行」
その姿がここにあった
叶は躊躇無く声をかける
見知った顔なのだから出来ることだ
「…天岡か。なンでここにいる」
「風紀委員の見回りだ。お前こそどうした…?」
言葉とともに怪物の隣をみる
そこには、打ち止めではない人物がいた
銀髪で、白い修道服を着た少女
彼女の名はインデックス
しかし叶は知らない
当然、当麻の部屋に居候していることも知らない
「…あのガキを探してンだよ。突然どっか行ったっきり戻って来ねェから探しに来た」
―なるほど、探しているのは打ち止めか
叶は心の中で独語した
そして一つある疑問を一方通行にぶつける
「それで、そのシスターみたいな子はどうした?」
叶はインデックスに目を向けた
「私は人を探しているんだよ」
「てことはなんだ、同じく人を探しているもの同士、気が合っちゃったのか?」
「…単にこいつがついて来ただけだ」
一方通行は叶の冷やかしをはねのけて訊いた
「あのガキがどこにいるか分かるか?」
「すぐ近くだ。ほら、あそこ」
叶は先ほどいた場所を指差す
ちょうど叶の目線では打ち止めしか見えなかった
「…世話になったな」
「いや、何もしてないだろ俺。…んじゃま、この子は俺が引き受けるわ」
「頼む」
そして怪物は叫ぶ
「打ち止め!」
その声をしっかり聞いた打ち止めは、二人の超能力者がいる場所へと走ってきた
「ただいまって、ミサカはミサカは…って痛い痛い!なんで無言でチョップするのってミサカはミサカは!」
「行くぞ」
その一言を聞いて、打ち止めはその場を去る
叶に一言のお礼を告げて
「さて、行くか…えーっと」
「インデックスって言うんだよ」
「…偽名臭いけどいいか。インデックス、俺の知り合いがいるところへ行くけどいいか?」
「うん!」
気のいい返事とともに二人は歩き出す
そして着いた途端、インデックスは上条に噛み付く
「痛い痛い痛い!なんで突然噛み付いて来るんでせうか!?」
「とうまが私をほっといて出かけて行くからだよ!まったく、私がどれだけひもじい思いをしたのか、とうまは全然分かってないんだよ!」
言ってる事がめちゃくちゃな気がするが、とりあえず任務完了だと叶は思った
「…と、とりあえずインデックスの保護者が上条ということでいいんだな?」
「ハイ、ソウデス」
散々噛み付かれた上条は、げっそりした表情で叶の質問に答えた
ここに至るまでの過程で買ってきたジュースが無駄になってしまったのは別の話
ちなみに美琴は門限がどうとか言いながら慌てて帰って行ったらしい
「ま、これで一見落着か」
「そうだな」
これでパートナーの入れ代わりが元に戻った
叶は心底安心していた
「そういえば、インデックスが言っていた魔術がどうのこうのってのは、本当の話なのか?」
叶は、上条が倒れている間に聞いた話を確かめる
「ああ、本当だ」
「じゃあ、この子が完全記憶能力を持っていて、それをもってして頭の中に10万3000冊の魔道書を抱えてるってのも…」
「本当のことだ。ま、普通にここで暮らしてる分には関係ないけどな」
それでも叶は忘れることが出来なかった