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無未河 大智/TTjr
無未河 大智/TTjr
novelistID. 26082
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とある夢幻の複写能力<オールマイティ>

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しかし自分の意思ではないらしい
他にも不可思議な現象が起こる
木山は警備員に向けて手を伸ばす
そこには気流の集まりと思われるものがあった
それを見たものたちは驚愕するだろう
そう
彼女は今―能力者だ



美琴と叶が現場に着いたとき、すでに警備員の大半が動けなくなっていた
「…ねぇ、複写能力ってアンタ以外にいるの?」
「いいやあ、俺固有の能力のはずだが?」
「じゃあ…これは…?」
美琴は目の前の惨状を指さす
「…多重能力…」
「えっ」
「…複写能力とは違い、理論上不可能とされている能力だ。複写能力は人の能力を複写するものだが…多重能力は一つの『自分だけの現実』で複数の能力を発現させる能力…。複写しないですむから、ある意味多重能力のほうが厄介だ。…木山先生は今…多重能力者…」
その説明を受けて、改めて現状を見る
「…君たちに一万の脳を統べる私を、止められるかな?」
「…さあ、どうかしら…」
美琴は構える
「…ね!!」
そして電撃の槍を放つ
それを木山は打ち消す
否、かき消した
「…驚いたわ…ほんとに能力が使えるのね。…しかも…多重能力者!!」
「その呼称は適切ではないな。私の能力は理論上不可能とされるアレとは方式が違う。…言うなれば、多才能力者だ」
「呼び方なんてどうでもいいわよ!!」
美琴は次々と攻撃を仕掛ける
それをことごとく打ち破っていく木山
そして何度か応戦し、木山は電撃を攻略する
「拍子抜けだな。超能力者というのはこの程度のものなのか」
美琴は色々攻撃を試すが効果は無い
そしてハイウェイから落とされる
「もう止めにしないか」
美琴は落ちた衝撃に耐えつつも顔を向ける
「私はある事柄について調べたいだけなんだ。それが終われば全員解放する」
それを立ち上がりつつ美琴は聞く
叶はそれに薄々感づいていた
―木山先生…
 まだ"あれ"を引きずって…
「誰も犠牲にはしない…」
「ふざけんじゃないわよっ!!」
美琴は怒声を上げる
「誰も犠牲にしない?あんたの身勝手な目的に、あれだけの人間を巻き込んでおいて、人の心をもてあそんで…」
そしてさらに声を上げて言う
「こんな事しないと成り立たない研究なんてロクなもんじゃない!!そんなもの、見過ごせるわけ無いでしょうがっ!!」
木山はそれを聞いて大きなため息をつく
「超能力者とはいえ、所詮は世間知らずのお嬢様か」
「アンタだけには言われたくなかった台詞だわ」
そして木山は続ける
能力開発について
また学生たちの能力について
木山は言う
学園都市の教師たちは学園都市が能力に関する重大な何かを隠していることを知らずに学生たちの脳を日々開発していると
そしてそれを説かれた美琴は興味を示しながらも木山に攻撃する
それを木山は簡単にあしらい、アルミ缶を投げる
美琴はそれが何なのか察し、磁力で即席の盾を作り、防いだ
それを見て木山は近くにあったゴミ箱を浮かせ、そこから大量のアルミ缶を美琴に向けて降り注ぐ
それを電撃で一つ残らず吹っ飛ばした
しかし気づかない
もう一つ
木山が空間移動で美琴の背後に飛ばしたアルミ缶
それが爆発した
無論美琴がただで済むはずはないだろう
「以外に大したことは無かったな。超能力者」
叶はそれを見てなお平常心を保っていた
―あいつをなめちゃいけないぜ、木山先生
 これしきのことで、あいつが倒れるわけ無いだろ
 だから、まだ手出しはしない
そして木山は去っていこうとした
しかし
「つーかまーえたーーー」
背中あたりに違和感を感じる
見ると腹部に腕を回されていた
「バカな…直撃したはず」
そして美琴がいたはずの場所を見る
そこには即席の盾があった
「AIM拡散力場の専門家に言うのはなんだけど」
「電撃使いの体からは常に電磁波が出ている。妙な動きがあったら反射波で感知できる…ってわけだろ」
「…いいとこ取りしおってからに…まあいいわ」
木山は必死に逃げようともがく
「零距離からの攻撃…あのバカには効かなかったけど、いくらなんでもあんなとんでも能力は持ってないわよね」
そして木山は能力で応戦しようとする
しかし
「遅い!!」
美琴は木山に直に電流を流した
そして木山は気を失う
さらに
『木山センセー』
美琴は幻聴かと思った
現に叶には聞こえていなかった
そして知ってしまう
木山がこんなことに走る原因を――



木山は一時期教師をしていた
これは文字通りの意味だが、受け持っていた子供たちは少し違った
―『置き去り』
一部…いや、一般にはそう呼ばれていた
その子達は後に、ある実験のモルモットにされる
そして意図的に能力を暴走させられ、二度と目を覚まさなくなる
それを知った瞬間、美琴は手を離した
電気的な回路がつながり、意識を共有していたらしい
「…い、今のは…?」
「み、観られたのか…?」
「何で、あんなこと…」
木山は何を思ったか、攻撃を仕掛ける
しかし何かに阻まれそれは未遂に終わる
「あの実験の正体は『AIM拡散力場制御実験』。実際は『暴走能力の法則解析用誘爆実験』だった」
叶が近寄りながら説明する
「実はそれすらもブラフだったらしいが…」
「あれは能力者のAIM拡散力場を刺激して暴走の条件を探るものだった」
「そして、そのために能力体結晶…つまり体晶を投与され、意図的に暴走させられた」
「…人体…実験…」
「そうだ。私たちはあの子達を使い捨てのモルモットにしたのだ…」
「そして、その子たちの恢復手段を得るために『樹形図の設計者』の使用申請を木山先生は二十三回した。でもそれは、すべて却下された」
「そう…統括理事会がグルなんだ。警備員が動くはずが無い」
「でもそれじゃ、アンタのやってることも―」
「君に何が分かる!」
木山は叫んだ
「あんな悲劇…二度と繰り返させはしない…。そのためなら私は何だってする」
そして声を大にして叫ぶ
「この町の全てを敵に回しても、止まるわけには行かないんだ!!」
叶には痛いほど分かった
その当時、小学六年生だった叶は、その実験にも参加していた
今は忘れ去られそうになる、高速演算を備えた研究者として
その場面を彼は目の前で見ていた
だから、木山がやることは、よく理解できた
そんな木山を、叶は見つめる
―…あの実験のこと…
 木山先生はまだ引きずってたのか…
 …確かに、あの実験は非道だった
 あの木原一族と称される木原幻生が指示した実験だったからな
 奴は『置き去り』が役に立ったとかほざいていたな…
そして改めて木山を見る
その木山に異変が走った
突然うめき声を上げだしたのだ
「が…ネットワークの…暴走?…いや…これは…虚数学区の…」
そこまで言って木山は倒れた
そして彼女の体から何かが出てきた
一言で表すなら…
―胎児…だと?
そう
胎児の形をしたバケモノが現れたのだ
そしてその胎児は産声とも言うべき声を上げて浮遊し始めた



一方初春はその状況を上から眺めていた
―木山先生にあんな過去が…
しかしそれに思考を回している時間は無い
あのバケモノを止めるために何かしないと
そう思いハイウェイの下へと降りる方法を探った



叶と美琴はありえないものを聞いた
それは声であり、テレパシーのようなものだった