ルック・湊(ルク主)
「ああ、お帰り。何か、あった?」
戻るとルックが聞いてきた。
「うーん。いや、僕にはなかった。」
「?」
「ううん、いいんだ。ねえルック!まだいてくれるの?」
「いいよ。君が寝付くまでいても。」
「えー、どうせなら一緒に寝ようよ!!」
湊がニッコリと言った。ルックがため息をつく。
「・・・君ねぇ・・・。なんだろうね・・・その意識のなさ。喜ばしいんだか、嘆かわしいんだか分からない。」
「?」
「いや、いい。分かったよ。ほら、じゃあもう横になって。」
そうしてルックは同じようにベッドに入ってきて湊を布団の上からポンポン、と軽くたたくとしばらく湊を見つめ、そして反対側を向いた。
すると湊がくっついてくる。ルックが曲げている足に、同じように曲げて密着してきた。
「っちょ・・・。」
すると背中越しに湊が囁くように言った。暖かい息が背中に感じられる。
「ルック・・・。明日は・・・頑張るよ・・・精一杯・・・戦う・・・。」
「・・・・・・うん。」
「ルック・・・大好きだよ。」
「・・・ああ。・・・僕も・・・・・・君が・・・大好きだ。」
翌朝。
「この一戦にて、長き戦いに終止符を打つ!」
「おうよ!これで戦いを終わらせるんだ!!」
「この剣にかけて、我らに勝利を!!!!」
「我が名にかけて!!我らに勝利を!!!!」
「騎士のほこりにかけて!!我らに勝利を!!!!」
「すべての民のため!!我らに勝利を!!!!」
湊がすう、と深呼吸して前に出た。
「行こう・・・ルルノイエへ!!!!」
作品名:ルック・湊(ルク主) 作家名:かなみ