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とある人の(非)日常?[前編]

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突然、腕を引っ張られ臨也の胸にダイブした挙げ句
抱き締められ帝人の頭はパンク状態

しかし、直後に轟音と共に飛んで来た自動販売機
それが先程まで自分が立っていた場所に落ちたのを見て
違う意味でパンクした

「(僕がいた場所…臨也さんが引っ張って無かったら…)」

最悪の事態を想像して
帝人の顔がまた青くなり、身震いをした

その事に気付いてか
臨也は帝人の頭をゆっくり撫でた

それに反応して帝人は臨也を見上げ
少し驚いた

「(臨也さんのこんな顔、初めて見た…)」

目を細めてまるで
慈母の様な優しさのある顔がそこにあった

だが、それも束の間
顔を上げ"それ"を視界に入れた途端
 苛立ち
   嫌悪感
負の感情を混ぜたそんな顔になった

「危ないじゃないかシズちゃん、もし俺が助けなかったら、帝人君が怪我してたじゃないか」