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とある人の(非)日常?[前編]

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果たして、自動販売機にぶつかる
もしくは潰される等して、怪我で済むかどうか怪しいが
そんな事を言っていられる状況では無い

池袋で関わりたくない人間の一人
通称、自動喧嘩人形
平和島静雄の前なのだから…

「イ~ザ~ヤー、テメェ池袋に来るなって何時も何時も言ってんだろうがぁ、第一テメェが帝人に近付かなきゃいい話だろうがぁ、嗚呼?」
「あーやだやだ、何でシズちゃんに指図されなくちゃいけないかなぁ、何処に居ようと、何をしようと俺の自由だ、そしてそれを邪魔する権限をシズちゃんは持ってないじゃないか、それに帝人君に近付いても君が物を投げなきゃいい話だよね、ついでに言うと自動販売機っていくらすると思って「ごちゃごちゃ、うるせぇンだよ!!」…はぁ、遮らないでよ、これだから単細胞は…」

やれやれと肩を竦めながら
臨也は言っている

その間もずっと帝人を離そうとはせず
頭を撫でていた

その飄々とした態度が癪に触ったのか
近くにあったガードレールを掴み
道路から引き千切った

そのまま投げると思われたが
意外にも持ち上げたまでに留まっている

周りの野次馬は驚いている
"何故、投げない"のかを

一方、臨也は解っていた
"平和島静雄は、此方に攻撃を加える事は出来無い"
と言うことを

何故なら
もし今、手に持っている凶器を投げれば
"折原臨也"は倒せるが
同時に一緒にいる
"竜ヶ峰帝人"を傷付ける結果になり

最悪、少なからず好意持っている人間に嫌われる
もしくは恐怖を与えて仕舞う結果になるからだ

「(チッ…さっさと投げてしまえば、俺としては楽なのに…本当、変な所で勘が良いから、嫌いだよ)」

まだ、三分と立たないのに
膠着状態になっている

何時も、もう少し騒がしいこの場所も
緊張感のせいか静かである