銀魂集(一般)
媚薬(銀土)
(前回のあらすじ的な←
ブログサイトでのネタより。天人が作った媚薬入りマヨを食してgdgdになった土方を総悟が鎖で繋いでました。そこに銀時登場。神楽をけしかけて、総悟退場、的なおバカな流れです。)
「いくらなんでも手ぇ、出せねーな、そんなお前。」
目の前にいるのは、媚薬でぐずぐずになった土方。
あきらかに美味しそうすぎるが、俺の事すら分かってない様子。
今すぐにでもヤりたいのは山々だが、俺は、俺の事を認識してる、俺の事が好きだと思ってくれているお前とヤりてえんだよ。
銀時はため息をつくと自分の着物を脱ぎ、黒の上下だけになる。
そうして着物を、赤くなって目も定まっていなさげな土方に着せてやった。
つなげていた首輪をはずし、そっと大切なものを抱えるように土方を持ち上げるとそのまま踵を返してそこから出ていった。
「ん・・・・」
「お?目、覚めたか。」
土方が目を開けると、そこは普段見慣れない景色。
もそっと起き上り周りを改めて見ると、どうやら銀時の家にいる様子だった。
「・・・俺・・・?」
「テメーバカですか?何間違えてとんでもねぇもん、食ってんだよ。」
声のする方を見ると、言葉とは裏腹に優しげな目を向けている銀時がいた。
・・・そういえば・・・。
土方はうっすらと思いだした。
いつものマヨが切れていて、探してなぜか取調室に置いてあるマヨを見つけて、ついそれを焼きそばにかけて食べてしまったのを思い出した。
そうしてその後、記憶がない。
「テメーんとこのサド王子が言うには、天人の薬だってよ、媚薬。分かるー?」
「げ・・・。」
「マジ、ゲ、だぜ。なにふ抜けた事やってんだよ。で?」
「・・・あ?」
「なんともねーのか?なんか副作用とか?」
「ああ。いや。いつもと変わらねぇ。」
「そうか。」
変わらない、と言うと、銀時はびっくりするほど優しげな笑みを見せた。
土方はつい赤くなってしまった。あわてて俯く。
「と、とりあえずっ、す、すまなかったな・・・。」
「いや?かまわねぇよ?まあ、大丈夫ってんなら、こっち来て朝飯、食えよ。今日の玉子焼きは特製だぜー?ふわっふわ。」
「お?おお。」
なんだかやたら銀時が優しい。
ドキドキしながら、土方は立ち上がり、リビングに向かった。
「オメーの体の具合知ってから食べてもらおうと思ってな。」
そう、ニコニコと言う。
「ああ、わ、ワリー、な。」
土方は大人しく目の前に出された朝食を食べた。
確かに玉子焼きはふわふわだった。
「お前、料理、ウメーな・・・。」
「まーねー。ずっと一人だったしね。それにあいつらとつるむようになっても、神楽は卵かけご飯しか作れねーしな。まあ新八はそこそこだけど、あいつは自宅があるしな。」
「そういや、あいつらは?」
「オメーが具合悪いからっつって神楽には新八、まぁお妙んとこな、行ってもらった。」
「べ、別にそこまでしなくていーのによ・・・。」
「まあ、いいじゃねぇか。」
朝食は美味く、全部食べた。
「玉子焼き、確かにふわふわだった。」
「だろ?隠し技があんだよ。混ぜる時によォ、ほんのちょっとのマヨ入れるとな、ふわふわになんだよ。」
「へぇ・・・、・・・・・。・・・・・??」
先ほどまでまったくもって平常運転だった体がなんだかおかしくなってきた。
あれ?
ちょ、これ、変じゃね?
あれ?
なんだか体が熱い。そして、どんどん体が言う事をきかなくなってきた。
意識だけははっきりしているが。
おかしい、と銀時を見ると、ものっそいたくらんだような笑顔で土方を見ていた。
「ちょ、て、テメェッ」
「ごめんマヨー、大丈夫だって、めっちゃ少量マヨー」
「ふっざけんなアァァァァァッ」