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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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 ナーガに指示を出す、リナ。

「とにかく、あの変な、ピンクの女の子達を
撃ち落せば、良いんでしょ?!」

 この宇宙で、自分が一番変な事に
気付いていない、ナーガ。

「フェルザレード!!(螺光衝霊弾)」

 ナーガの手の先から、白いビームの様な、
貫通力の高い射撃魔法が、発射され、
接近してきた、まどか軍団数名を撃破した。

「その調子でいいわ、ナーガ!」
 リナは、ナーガに敵の迎撃を任せて、
大威力魔法の準備に入った。

 マミ・杏子・ほむら、なのは・フェイトも、
接近してくる、まどか軍団を撃墜した。

「世界(そら)のいましめ
 解き放たれし、

 凍れる黒き虚無(うつろ)の刃(やいば)よ……」

 リナの詠唱が、始まると、彼女の手の中に、
黒い『闇』が生まれた。

「……我がチカラ、我が身となりて
 共に滅びの道を歩まん

 神々の魂すらも打ち砕き……」

 さらに、詠唱が進むと、
リナの手の中に、わだかまる『黒き闇』は、
その形を変え、一本の『闇の剣』となった。

「ラグナ・ブレ――――ド!!!(神滅斬)」
 
 リナは、気合を込めて、『闇の剣』を、
『戦いの因果の糸』の破壊ポイントに
振り下ろした。

 宇宙に、激しい火花を散らす『神滅斬』。

 だが、それでも、なかなか切れない!

「ぐぐっ! た、確かに、カタイっ?!」
 冷や汗をかき始める、リナ。

 この技は、魔力だけでなく、
リナの心や、魂そのものを消費する
ひどく危険な技なのだ。

「くううううううう――――ッ!!!」
 さらに、『闇の剣』に全力で、魔力を
込めるリナ!

 それでも、状況に変化は無い。

「ええい!

 少しはチカラを貸してよ!

 私の中で、眠っている魔王様!」

 リナの髪の毛が、黄金色に変化した。

「なんだと!

 器(うつわ)である者が、内なる神に、
頼み事など、ルール違反もいいところだぞ!」

 リナの『内側にいる誰か』が、大声で、反論する。

「そんな事、百も承知よ!

 でも、かわいい我が子達が、必死で
戦ってんだから、少しぐらい、助力して
くれても良いんじゃない?」

「だいたい、人間が、神の真似事など、
するから、こんな事になる!

 人間に全ての多次元世界を把握する事など、
不可能なのだ!

 自分が認識出来ない、他の宇宙の事まで、
干渉したりするから、全宇宙規模の過失を
犯す事になった!!」

 普段は、リナの魂の中で深い眠りについている、
黄金の魔王、『ロード・オブ・ナイトメア』は、
事実を指摘する。

 この魔王、『魔王』と呼ばれているが、
実は、全ての世界、全ての存在の『創造主』
であるらしい。

 だが、リナは、その『創造主』に反論する。

「確かに、あの、まどかって娘は、
大きな間違いを犯したのかもしれない。

 その罪は、決して許されないのかも、しれない。

 だけど、彼女は、自分の私利私欲のために、
神のチカラを求めた訳じゃない!

 助けたい人がいたから、救いたい人達がいたから、
そのチカラを求めた。

 その想いが、間違いだとは、あたしは、思わない」

「むう……」

「それに、元々、感情の無い種族である、
――インキュベーターに、感情を『魔力源』とした
魔法技術を与えたのは、あなたでしょうが」

「確かにその通りだ。

 しかし、その技術と、魔法のチカラを、
どう使うかは、その宇宙に生きる者たちの、
自由意志にまかせた。

 子供の行動を、全て、母親が指示していたら、
その子供は、成長できまい」

「母親だったら、1回や2回ぐらいは、
子供の間違いを、許してやってよ」

「だとしても、我が、チカラを貸せるのは、
今回のみだ!

 人間達が、今度、何か大きな間違いを
したと、しても、…………」

「それは、――大丈夫だと、思うな」

「なぜ、そう断言できる?

 リナ・インバース?」

「あたしは、こう思うの。

 人間って言うのは、
間違えながら、学ぶ事が出来る
生き物なんだって」

「……それは、逆に言えば、
間違いから、何も学ばぬ者に、
進歩は無い、と言う事だ」

「『生きる』って事は、さあ!

 『間違える』って事なんだよ!

 だから、『痛い』んだ!

 だから、『苦しい』んだ!

 でも、それでも!

 いや、だからこそ!

 『命』は、『生きて』いたいんだ!!!」

「……………………」

「人間は、弱い生き物かも、しれない。

 でも、決して、愚かな生き物じゃない!

 あたしは、そう、信じる」

「…………『希望』と言う名の、内なる神か……ふふっ」

「え?」

「よかろう!

 今回に限り、我のチカラ、貸してやろう!!」

 金色の魔王は、そう言うと、
ラグナ・ブレードに『神力』を流し込む。

 黄金色に、輝きながら、巨大化していく、
ラグナ・ブレード。

「過ちを、打ち壊せぇー!

 超・神滅ざ――――――――んっ!!!!!!」

 リナは、渾身のパワーを込めて
ラグナ・ブレードを『因果の糸』に、
叩き付けた!

 『因果の糸』は、不思議な光を放ち、
その半分ぐらいまで、『切れ目』が、
入ったのが、肉眼でも、確認出来る。

「や、やった、……あ、あとは、……」
 
 ふらふらしているリナ。

 彼女の、髪の毛は、黄金色だったのが、
白髪に変色している。

 かなり消耗しているようだ。

「リナ!」

「リナさん!」

 ナーガと、ほむらが、リナの体を支える。

「あとは、あなた次第よ。

 友達を助けてあげなさい」

 リナは、やさしくほむらの背中を押す。

「はい!」

 返事をするほむら。

 ――その時、キュゥべえの『瞬間物質移送機』
によって、戦場に出現した、ビクトリーが、
拡散魔導砲を発射した。

 そのほとんどが、消滅していく、まどか軍団。

 ――――――――

 だが、まどか軍団は、全滅した訳では無く、
まだ少数の部隊が残留していた。

 そして、最後に残ったサブリーダーまどか(黒まどか)
の意思によるものなのか、――戦闘意欲を失っていない、
まどか軍団が再移動を開始して、――
魔法少女と魔導師連合軍を
包囲しようとしていた。

「くそっ! こいつら、もう残り少ないと、
言っても、あと何人いるんだよ!

 うわっ!」

 ノーヴェが、まどか軍団を格闘戦で、迎撃しようと
するが、背後から、魔銃で、狙撃される。

「振動拳!!」

 スバル・ナカジマが、綺麗に、S字ターンを
描きながら、振動破砕の必殺拳で、数十人のまどかを、
粉々にした。

 実は、彼女も、製作者が不明の戦闘機人である。

 遺伝子的には、スバルとノーヴェは、
一卵性の双子と同じなのだ。

「す、すまねえ、スバル!」

「うん! ディエチ! 
 援護射撃をお願い!」

 スバルは、ノーヴェに、返事をしてから、
ディエチに、指示を出す。

「了解! 

 IS(個人スキル)発動、ヘヴィバレル! 

 狙い撃つぜ!!」

 ディエチが、固定装備イノーメスカノンを
連射して、まどか軍団に反撃する。