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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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「リナさんっ?!」

 フェイトが、叫んだが、リナの姿は、
もう、どこにも、見えなかった。

「フェイトさーん」

 上空から、降下してきたのは、マミだった。

「マミちゃん?! どうして、ここに?」

 フェイトは、思いがけない、
援軍の登場に驚く。

「なのはさんの、指示です。

 戦闘訓練の、一環としてフェイトさんの
お手伝いを、皆でやりましょうって」

「そうだったの。なのはが――」

「それより、――今のは、リナ・インバース
さんと、――そこで、失神しているのが、
ナーガさん、ですよね?

 一体何が?」

 ナーガは、ビルとビルの間で、
――目を回して、まだ、気絶していた。

「リナさんの、捜索をしながら、説明
するね。

 私の後に、ついて来て!」

「はいっ!」

 ナーガに、捕縛魔法を三重にかけてから、
――2人は、夜の街を高速飛行し始めた。

 ちなみに――ナーガには、
『超キケン!
 さわるな! さわると死ぬぞ!
 死にたいなら、すぐ、さわれ!

 《時空管理局 捜査部》 』と、
書かれた紙がはってあった。

 ――そろそろ、太陽の、昇る時間である。

◇ ◇ ◇

 早朝のミッドチルダ市街地。

「……ナーガは、捕まったか。

 もう少し、オトリをやっててくれると、
良かったんだけどな……。

 まあ、いいか!

 さーて、1人で、逃げ切れるかな。

 後は、次元艦とか言う船を、入手出来れば――?」

 街の上空を、飛翔しているリナ。

 その前に――立ち塞がる者がいた。

「!!!

 あんたは、ええと、確か――」

 リナは、相手の顔に、かすかな、
記憶が有った。

「時空管理局――高町なのは一等空尉です。

 リナ・インバースさん。

 あなたを――窃盗の容疑で、逮捕します!」

 まっすぐ、リナの目を見て、明確に
用件を伝える、なのは。

「やれるもんなら――やってみなさいよっ!!」

 まれに見る、対決が始まった!

 ――――

「フレアー・アロー!

 フレアー・アロー!」

 高熱を発する、小型の魔力弾を
撃ちまくるリナ。

「A.C.S.ドライ……」

 リナの、魔力弾をさけて、突撃しようとした、
なのはだったが――

「アホかぁー!」

―― すっぱーん! ――

「?!」

 一瞬、リナに、何をされたのか、
分からない、なのは。

 リナを見ると、その手には、
『スリッパ』が?

「……どこから、出したの?」

 意味不明の攻撃に、戸惑う、なのは。

 ―― そりゃそうだろう。

 どうやら、なのはは、リナに、
『スリッパ』で、頭を、ぶっ叩かれた
らしい。

「ボム・ディ・ウィン!(風魔咆裂弾!)」

 近距離から、風の魔法による、高圧力の
強風の弾丸を放つ、リナ。

 しかし ――

〔ラウンド・シールド!〕

 レイジング・ハートが、発生させた、
魔力シールドに、阻まれる。

「A.C.S.ドライバー!」
〔チャージ!〕

「きゃああああー?!」

 今度は、なのはの、突撃が、リナに、
クリーンヒット!

 街中に、落ちていく、リナ。

「うわ! な、なんだ?!」

 街の人達が、空から落下してきた、変な
恰好の、女の子に、びっくりしている。

「うるさいわね!

 近づいて、巻き込まれても、知らないわよ!」

 リナは、仰天している、通行人に、
怒鳴り散らすと、再び、上昇して、
なのはに、急接近する!

「まだまだ、やれるわ!

 ボム・ディ・ウィン!」

「ショート・バ……きゃああ?!」

 今度は、リナの方が上手だった!

 風の魔力弾で、吹き飛ぶ、なのは。

「我が手につどいて、チカラとなれ!

 ファイヤー・ボール!」

 吹き飛んでいく、なのはに、火炎魔法を
発射する、リナ。

―― どがごぉぉぉん!! ――

 起きる、大爆発。

 しかし、これを、魔力バリアーで、
防いでいる。なのは。

「はぁー……ふぅっ……」

 なのはは、呼吸を整えた。

 そして、リナを見つめる、なのは。

「デバイスのサポートが無いのに――

 高威力魔法の、発動が、かなり速い?

 そうか!

 この子、すごく、早口だから、呪文の
詠唱完了が、すばやく、出来るんだ!

 変なところが、器用――」

「変なところとは――何よ!

 メガ・ブランド!(爆裂陣!)」

「もがぁ?!」

 リナの魔法で、なのはの、直下の土砂が、
空中に、吹き上げられて、なのはを、
飲み込んだ!

 なのはにとって、不運だったのは――この近辺は、
連日の大雨のため、地面がひどく濡れており、
しかも、土が露出した空き地に位置していた
事である。

 ドロだらけになった、なのは。

「ぷっ!

 あははははははははははははははは!」

 頭のてっぺんから、足の先まで、
ドロまみれの、なのはの、恰好を見て、
大笑いする、リナ。

 なのはの、美しい、バリアジャケットが
台無しだった。

「あ、あ、あのね…………」

 怒りに、ブルブル震えている、なのは。

「はい?」

「ちょっと――頭、冷やそうか?」

〔フープバインド!〕

「へ?」

―― ばしゅっ! ――

 レイジング・ハートが、捕縛魔法を
発動し、リナは、光る輪によって、――
体を縛られて、――動きを止められた。

「エクセリオン・スターズ!!!!!!」

―― どごごごおおおぉ――――!!!!! ――

「のあああああぁぁ――――っ?!!!!」

 なのはの、桜色の、複合砲撃に、
飲み込まれる、リナ。

「はぁー。

 こ、これで――」

 体のチカラを抜く、なのは。

 だが――

「?!」

 気を失って、街中に、倒れている、リナ。

 その、リナの体から、禍々しい――
強大な、魔力が、放射されている。

 『ふわり』と、空中に浮き上がる、リナ。

 そして、その、髪の毛が、
黄金色に、変化していく。

―― ずごごごごごご! ――

「何?! こ、これは?!」

「我が意志こそ、我がチカラ――

 我がチカラこそ、我が意志――

 我は混じるモノ無き意志にして、

 純粋なるチカラ。

 ………………

 ――この数年間は、

 気持ち良く、眠りについていたものを――

 我の心地よい眠りを妨げし、

 愚か者は、お前か?!――」

 その声は、リナの体――リナの口から、
発していたが――明らかに、リナの声では、
なかった。

 まるで――深い――『深い闇』の底から、
響いてくるような、その声――

「ならば――」

―― ぶあああああん! ――

 リナ・インバースを中心に、『闇』が広がり、
街を、おおいつくしていく!

「こ、これは、一体?!」

 叫ぶ、なのはの体も、
黒い闇に、飲み込まれ――

◇ ◇ ◇

「な、なんや、アレは?!」

 緊急事態発生の報を、聞いて、
フェイトとともに、現地に飛んだ
はやては、信じられない光景を、
目撃した。

 街の一角に、『球状の闇』が、
発生しており、その『球状の闇』は、
少しずつ、大きさを増しているように、
見える。

「まるで『闇の書』の闇だ!」