二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

INDEX|89ページ/97ページ|

次のページ前のページ
 

「そ、その人が、出してくれた、お茶が、
えらく甘すぎるし、――

 なんか、もう、不可思議、大爆発な、お味で――」

「だ、だからね、こちらの世界のお茶は――」

「あたし達の、味覚に、合わないんじゃないかなって?」
 
 リナと、ナーガの、話を、黙って聞いていた、
まどか達だが――

 やがて――

 プルプルと、震えだし――

「ぷっ!…………くくっ!」

「や、やべえ!

 は、はら、いてえ!」

「あ……あははははは!」

 笑いを、こらえきれず、吹きだす、3人。

 ほむらも、ぷるぷる、震えながら、向こうを
向いていた。

「へ?」

「あ、あのー?」

 リナ達は、事態を飲み込めないでいる。

 笑いを、何とか押さえて、話し出す、3人。

「あ、あのねー!」

「あ、あの人の、お茶はー!」

「ぶはははははは!

 あ、あ、あたし達だって、甘すぎて、とても
飲めたもんじゃねえよ!」

 杏子が、大笑い、しながら、そう言った。

「あの人のお茶は、本当に『特別』で、
ほんの一部の、人しか、『おいしい』とは、
思いませんよ!」

 マミが、解説する。

 ――リンディ提督は、『日本茶』に、ミルクと
角砂糖を、どっぱどっぱと、大量に入れてから、
かき混ぜて、もう、元が何なのか、分からない
『不思議な、お茶』を作って飲む事で、
有名なのだ。

 顔を見合わせる、リナと、ナーガ。

「そ、それを――」

「は、早く、言ってよー!」

「「あははははははははは!!!」」

 もう、個室中が、大笑いであった。

「あーもう、おかしいー!

 …………ん?

 あっ!
 
 そ、そう言えば、笑いすぎて――忘れるところでした。

 これが、本当に――おいしい、お茶です。

 ストレートか、ミルクか、レモン、どれでも、どうぞ。

 今日は、まだ、暑いので、アイス・ティーに
してみました」

 マミが、改めて、先のお茶を、リナに勧めた。

「へぇ。

 どれどれ――

 じゃあ、えっと…………

 『レモン?』ティーで」

 また、甘すぎる、飲み物だと、イヤだと、
思ったのか、リナは、『レモン・ティー』を
選択する。

(リナ達の世界に、レモンが有るのかは不明)

「はい、リナさん――」

 マミが、アイス・レモン・ティーの入った、
透明なグラスを、リナに手渡した。

「どうかな――

 …………

 んっんっんっんっ――

 ごっくん!

 あ、おいしい!

 あたしの、口に、合うわ、これ!

 ナーガ!

 あんたも、これ、飲んでみなさいよ!」

 リナが、ナーガにも、マミ特製アイス・ティーを
勧めた。

 リナが『無事』だった事を確認した――ナーガは、
一応、安心したのか、ちょっとだけ、
アイス・ミルク・ティを飲んでみる。

「ごくごくっ!

 あ、確かに、おいしいわね。

 それに、良い香りがする」

 さらに飲み始めた、ナーガ。

「お2人の、お口に合って、本当に良かったわ。

 それでは、こっちの、シュークリームも、
良かったら、どうぞ」

 手さげから、やはり、手作りの、
シュークリームを取り出す、マミ。

「ええと?

 マミちゃん――病室で、持ち込みの、食べ物は?」

 フェイトが、マミに尋ねるが――

「ああ、それなら――

 先程、主治医の先生から、許可をいただきました。

 リナさんも、ナーガさんも、今は、少し、疲労が
残っているだけで、――明日か、明後日には、
退院できるそうです。

 むしろ、甘いモノを、適度に、食べて、糖分を
摂取した方が良いはずだと、お医者様からも、
言われています」

 マミが、説明する。

「分かりました。

 それなら――文句の出しようも、無いですね」

 納得する、フェイト。

「うーみゅ。

 ええと、それは――

 もしかして、お茶菓子か、何か?」

 リナは、見慣れない食べ物『シュークリーム』を
凝視した。

 リナと、ナーガの世界には、存在しない、
物体であるらしい。

「ええ。私の、手作りの、お菓子です」

 にっこり、笑う、マミ。

「だ、大丈夫かなー」

 少々、びびっている、ナーガ。

「体質のチェックで、分かったそうですが――

 リナさん達は、私達と、何ら変わらない、
肉体を有しているそうです。

 ですから――こちらの、世界の、食べ物を
食べても、体調を崩したり、お腹を壊したりは、
しないと、思います。

 後は――味の好み、の問題だと、思いますが」

 マミが、リナと、ナーガに、安心してもらう
ために、解説した。

「むー?

 そうか! よし!

 男は度胸! 女は食欲!」

 『パン!』と、両手で、自分の頬を叩く、リナ。

「違うわよ、それ――」

 突っ込む、ナーガ。

「ええと――

 これね?

 こっ、これがっ、『シュークリーム』!!!

 なむさんっ!!

 うりゃああああっ!!!

 もっしゃ! もっしゃ! もっしゃ!

 まぐまぐまぐまぐ――

 ……………………

 お?

 おお?

 ふおおおおおおお?」

 『シュークリーム』と言う食べ物を、生まれて
初めて、味わい――その顔に、驚愕の表情を浮かべた
リナ・インバース。

「ど、どうでしょうか?」

 祈るかのような、ポーズのマミ。

「べりーぐっどぉ!!!!!」

 そう言って、右手の親指を、立てて、マミに見せるリナ。

「すごーく、おいしい!

 こ、こんなの初めて!

 あたし達の、世界に、こんなおいしいお菓子は、
存在してないわ!

 あなた!

 これを、大量生産して、あたし達の世界に、
輸出したら、お金、がっぽり、儲かるわよ!」

 リナが、マミのシュークリームを絶賛する。

「ああ、そこまで、ほめていただいて。

 ありがとうごさいます!」

 笑顔満面の、マミ。

 そして、リナが『無事』だった事を確認した
ナーガも、『シュークリーム』を1つ、手に取った。

「ふむ?

 もっしゃ! もっしゃ!

 もぐもぐもぐ――

 ……………………

 ん?

 んんっ?

 んあああああっ?!」

 シュークリームを食べて、
奇声をあげる、ナーガ。

「うまいでしょ?」

 リナが、ナーガの顔を見た。

「た、確かに!

 こ、これは、いけるわね。

 あ、あの、もう1つ!

 もう、1つ、ちょうだい!」

 シュークリームを、おねだりする、ナーガ。

「はいはい」
 マミが、ナーガに、次のシュークリームを差し出す。

「こ、これは、ひょっとすると、
ロストロギアどころの、騒ぎじゃ無いわね!

 ねえ、あなた!」

 リナが、マミの手を、『しっか!』とつかむ。

「は、はい?」

 きょとんと、している、マミ。

「冗談じゃなくて、ホントに、
あたしと、手を組んで、
会社を興さない?」

 マミに提案する、リナ。

「「「えええええええ――――?!」」」

 個室中に、いや、地上本部中に、響きそうな、
一同の驚く声。

「あ、あのー?」

 マミは、困惑している。