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かんさつにっき

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 次の日、ぷろいせんを森へ返してあげるため水そうをのぞいて、ぼくはとびあがりました。
 どこから入ってきたのか、ぷろいせんの水そうのそばに、違うちいさな生き物がいたからです。
 二匹はガラスごしに頭をくっつけあうようにして、じっとしています。ねむっているのかもしれません。
 ぼくはむねをどきどきさせながら、あたらしいその生き物を、そうっと紙コップの中に入れて、本田のおじいちゃんに見せに行きました。
「これは、はんがりーのメスですね」
 おじいちゃんは、目を丸くしました。
「いなくなったぷろいせんを探して、森から様子をみにきたのかもしれません。はんがりーのメスは面どう見がいいですからね」
「よかった!ぷろいせんにも心配してくれる女の子がいたんだね」
「ええ、二匹ともすなおには表現しませんけどね。そうだ、けんたくん。よかったらこの二匹を、しばらくいっしょに、かってあげたらどうですか?」
「ええっ!?だいじょうぶなの?ぷろいせんは他の生きものといっしょにかうのがむつかしいんでしょ?はんがりーをいじめたりしない?」
「大丈夫。ぷろいせんのオスは、はんがりーのメスが大好きなのですよ」
 そういって本田のおじいちゃんは、はんがりーの頭をそっと指でなでました。
 はんがりーはきらきらした緑の目をぱちぱちさせ、きもちよさそうにじっとしています。毛並みはやわらかい金と茶色の間の色で、とてもふわふわです。
 こんなきれいな子を一しょにしてあげたら、確かにぷろいせんも喜ぶかもしれません。


作品名:かんさつにっき 作家名:しおぷ