この笑顔を忘れない
「おっおいルフイ何言ってんだよ!!!」
「おいルフィ!!!」
「ルフィっっ!!!!」
「・・・・・・。」
ルフィの言葉にウソップ、フランキー、チョッパーが反論した。
確かに料理ができないサンジがこの船に乗り続けるのは辛いかもしれない。
誇りを守りたいという気持ちも分かる。
ナミの気持ちも痛いほど分かる。
だから、降りたいというサンジの気持ちを尊重してやりたい気持ちもあるが、
ずっと航海をしてきた仲間とこんな突然別れるのは辛かった。
「おいルフィっっ!!!!! サンジは俺とは違うんだぞっっ!!!
俺は降りてもこうして戻ってきちまうような格好悪ぃ男だけどな・・・
サンジは違うんだぞっ!!! 降りるっていったら本当にっっ!!!!!」
「ルフィっっ!!!!!!」
サンジは自分のことで今にも喧嘩を始めそうな仲間を見て、笑った。
こんなにも自分を求めてくれることが嬉しいと感じたのだ。
「ウソップ良いんだ。ありがとな。」
「おいサンジ、これだけは約束しろ。」
「なんだ船長。」
「絶対にこの船に戻って来いっっっ!!!!!!!!!!!!
この船のコックはお前だけだっっっ!!!!!!!!!!!!!!!」
そのルフィの叫びに全員が賛同した。
サンジは驚いて目を見開いた、そしてその目からは涙が溢れ出していた。
ルフィの目からもまた涙が溢れている。
「返事はどうしたっっっ!!!!!!!」
「・・・・あぁ上等だ・・。上等だぁっ!!!!!!!
俺の飯をもう一度食いたかったらな、全員立派に冒険続けるんだぞ!!!!!」
「当たり前だっっ!!!!!!!」
「・・・・元気でな。」