この笑顔を忘れない
全員がダイニングに戻り、途中だった食事を再開する。
「なぁサンジは元気かな?」
「当たり前だ。アイツは強いからな。だろチョッパー。」
ルフィが当然のように言う。
その言葉にチョッパーだけでなく全員の表情が明るくなる。
「そうだよなサンジだもんな!!」
「そうよチョッパー。」
「えぇそうね。」
今まで避けていたサンジの話題で、全員の表情が明るくなっていく。
その様子に一番喜びをあらわにしたのはルフィだった。
ゾロも今度は黙々と料理を口に運んでいる。
心なしかスッキリした表情になった。
「おいゾロ、どうしても喧嘩したかったら俺様がしてやるぞ。」
「・・・・あぁ!!?」
「どうしてもしたかったらだぞ!!!!本当にどうしてもって時だけだ!!!」
「嫌なら黙ってろ。」
ゾロが以前のような挑戦的な顔をウソップに向ける。
その顔を見てウソップはビビりつつも、ホッとする。
「ウソップ、お前じゃ秒殺だぞ。」
「うるせぇ黙ってろフランキー!!!!!!」
「俺が加担してやるって言ってんだ。」
「なに!!?そうか。よしついて来いフランキー!!!!」
「おっ俺も頑張るぞっ!!!!!」
「黙って食べなさいよっっっ!!!!!」
「「「すいません。」」」
久しぶりに麦わら一味の食卓に笑顔が咲き乱れた。
「ぅおい!!!! ルフィ俺の飯さりげなく食ってんじゃねーーーーー!!!」
「んあ??」
「返せぇぇーーーーー!!!!!!」
「コラーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」