この笑顔を忘れない
ルフィは止まらぬ感情を全部ゾロにぶつけた。
ゾロもまたそれを受け止めた。
受け止めることで、ゾロも自分の感情を必死に抑えた。
周りのクルー達は一方的なその喧嘩を必死にとめようとした。
全員の視界が涙でゆがんでいた。
泣いて泣いて泣き続けて、殴り、殴られ、止めに入って、体力が底をつく。
それでも涙だけは止まることがなかった。
「・・・・・・笑え。」
「・・・・!?」
「笑うんだ。」
「笑えるわけっ
「サンジの願いなんだ。」
「・・・・・ゾロ・・」
「笑うんだ。」
「デレシシシシ・・・」
「ロビン・・・?」
「こう笑うのよ。デレシシシシ」
「ロビン、変な笑い方・・」
「デレシシシシシ」
「そんな笑い方初めて聞いたわ。」
「俺もだ。」
「「デレシシシシ」」
「「「デレシシシシ」」」」
「「「「「「「デレシシシシシ」」」」」」」
「なぁ、サンジの飯美味かったな。」
「・・えぇ。」
「サンジは笑ってたよな。」
「・・あぁ。」
「サンジは・・・・・
「幸せだったとよ。」
「・・・・・・・っ・・」
「ルフィ、お前に会えて良かっただと。
俺たちに出会えて世界一幸せなコックだと、
オールブルーを見つけたコックよりも幸せなコックだと・・・」
「・・っ・・サン・・ジ・・・っ!!!!」