ペルソナ4 ~another persona player~
「そう、で、花村を嫌いな振りをして、嫌いな人を探してたら、なんか意外に花村を嫌いな奴が多くて・・」
「嬉しくね~情報。あの。俺、精神攻撃に弱いんだよ、知ってるだろ、シャドウにやられて」
「へらへらしない。そうそう、こんな感じで花村のへらへらしてるとこが嫌いとか」
「確かに、人によってはそうかもしれませんね、真面目な子にとっては。自分は真剣にやっているのに、周りでへらへらされては」
「おいおいストップ。いつの間にか、ジェネクラになってんぞ~ここ。ここは特別捜査隊」
「考えてみると、花村って、嫌われてるのかもな」ポツリと呟く鳴上。
「おい、へんな追従するなよ鳴上。いつもみたいに突飛なこといってくれよ~~~」
「でね、そんなこんなで嫌いな人探してたら、いつの間にか意気投合しちゃって、なんか皆団結して、ほら、部活とか、趣味とか、何か共通点があると団結するでしょ、あれ。なんか久々に燃えちゃったな~、で、「ジェネス・ヘイト・クラブ」が完成っと」
「で、何で里中がリーダーやってるんだよ」
「それはその~、一番嫌ってるとか、やる気とか、色々、その場の空気よ」
「さりげにひどいことさらっといってるんですけど~、里中、お前シャドウになって、人間を食らう方が向いてるんじゃね」
「うっさい」
「これで理由が分かった、やっぱり、千枝はいい子」
「そんな~雪子にいわれると、照れるな」
「で、昼間のあの子は、何だったんだ」
「うん、何だろ、知らない子なんだけど、妙に体捌きが上手かったわね。強気だったし」
「なんか、少しちっちゃな千恵みたいだった」
「ええ~、私あんなに、むちゃくちゃじゃないよ。何、私、あんな風に見えてるの、鳴上君」
「まあ、少し似てたかも」
「そんな~」
「けど、お前の方が、男っぽかったぜ」
ドス。里中になぐられる花村。
「でも、あの子、ジェネクラについて怒ってたのよね。ってことは、花村君のこと好きなんじゃない」
「そ、そんな~、照れるな」
「あっ、そういえば、あんた4組の内海さんに告られて、こっぴどくふったて本当?」
「えええ~、何で知ってるんだよ。でも、こっぴどくじゃねえよ」
「じゃあ、何ていったのよ」
「確か、「好きです、付き合ってください」とかいわれたから、「わりい、俺、今忙しいんだ又、後でって」それきり返事してなかったっけ。ははは」
バコっ。里中と天城に殴られる花村。
「何、信じられない。女の子が勇気出していったのに」
「花村君、失望しました」
「え、ちょっと。なあ、普通の返事だよな~、だよな~鳴上」
「ちょっと、ひどいだろ。もうちょっと、相手の事を考えれなかったのか」
「ええ、なんで、完全アウェイ」
「まあ~、これは嫌われるね。たしか、他にも何人か、花村に告白して、みんな振られたようだっていってたし。一体、この世はどうなってるんだか。花村に告白するなんて。」
「どうよ、俺はイケイケだぜ~」
「でも、そんなにもてるのに、何で彼女がいないの?」
「え、ほら、あれだよ、こう~、なんていうか、自分が好きでもない相手とは付き合えないって言うか~」
「何、いろ男をきどってるのよ、気持ち悪」
「はー、いいじゃねえか、別に」
「俺は、そんな変にまじめなとこ嫌いじゃないぜ。いつもは、へらへらしてるけど、大事なところでは、真面目にちゃんと考えてる。そんな、不器用なところが、俺は、すごくいいと思う」
「そうね、花村君って、最初、いつもへらへらして、調子のいい人だけなのかって思ってたけど、千恵のことも私のことも救ってくれたし」
「ほら、里中も」
「何よ~、その、私だって、花村が本当は真面目でぶきようなぐらいいい人だってことぐらい、ちゃんと分かってるわよ」
「お~。みんな~~、俺、俺、なんか、もう、最高だ」
記念堂は、特別捜査隊の中の絆のようにぴかぴかになったのである。
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8 -堂島家ー
「なあー、さっきから、奈々子の様子がへんなんだが、気のせいか」
「ええ、確かにさっきから、堂島さんのこと、ちらちら見てますね」
っと、奈々子の方を見ると、はっとした顔をされ、直ぐにお絵かきに戻っていった。
「奈々子ー、どうした、そわそわして、トイレか~」
「ち、違うもん、トイレには一人でいけるもん。」顔を真っ赤にして答える奈々子。
「ちょっと、堂島さん、何いってるんですか。女の子に」
「いや、すまん、ほら、つい考えなしに言葉がでてな」
「でも、何なんでしょう」
「さあな~」