ペルソナ4 ~another persona player~
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11 -高校の教室(一年)ー
「白石さん」
顔を上げると
「ああ、花村先輩、と、ジャージ」
「誰がジャージだ」
「落ち着け里中」
ここは、1年生の教室、花村と里中が校内を探し、クラスで沈んでいた、昨日の襲撃娘こと、白石を見つけたのだ。名前は廊下にいる女の子に聞いた。
「白石さん、お兄さんのこと教えてもらえるかな~、その、昨日のことで」
「ええ、いいですよ、でも、ここじゃ何なんで、図書室で」
ー図書室ー
「で、白石さん、昨日の事、お兄さんのことについて教えてほしいんだけど」
鳴上が尋ねる。
図書室に行く途中で、鳴上、天城が増えた。
そして、その姿を見た、田中(昨日白石といっしょにいた男の子)が白石がぼこられると勘違いして、いきなり突撃してきたが、なんなく、鳴上に取り押さえられる。誤解を取り除いたのだが、しつこく粘って、ついていくの一点張り。今は、少し、離れた所、声がぎりぎり届かない所で、こちらの動きを観察している。
「あの、私、よく分からなくて。兄は、私を家に送ったら、すぐにどこかにいっちゃて、何をきいても答えてくれなくて。「安心しろ、俺がお前を守るの」一点張りで。あたし、その・・・」
「いいのよ、ゆっくりで、分かることだけで」
雪子がやさしく励ます。
「ええ、兄は他の高校に通う高校3年生なんですけど、最近、全然姿をみせなくなって。あの、あの事件です。小西先輩が亡くなった事件。あの時期から、様子がおかしくなって。お兄ちゃん、小西先輩と仲が良くて、よく家にも小西先輩をつれてきてたし。多分、ショックでふさぎこんでるだけだと思ってたんだけど、何か、少し、それが違って・・」
「小西先輩って、それって付き合ってたってこと」
「ええ、花村先輩、多分そうだと思います」
「そうか・・・」何やら考え込む花村
「ねえ、お兄さん、なんかペルソナとか、シャドウとか、テレビがどうとかいってなかった」
「雪子、そんな直接」
「ペルソナ?うーん、あっ、たしか、前そんなこといってたかも。小西先輩の葬式の後らへんかな、小西先輩のシャドウとかペルソナがどうのこうのって、まだ小西先輩は生きてるとか。お兄ちゃん、まだ死を受け入れなくて、そんなこと言ってるだけかと思ってたけど、今考える、あの時から少し変わっていったのかも」
「そう、教えてくれてありがとう、他に何か思い出せることはある?」
「特には・・・でも、あたし、お兄ちゃんを救いたいって思うんです。あんまり仲良くなかった兄弟だけど、私、ほら、甘えるのが苦手で・・・でも、お兄ちゃんを救いたいのは本当何です。お願いします。お兄ちゃんを救って下さい」
「分かってるわ、白石さんがお兄ちゃんを大事に思ってるのは。まかせて、私たちで必ずお兄さんを救ってみせるから」
「天城先輩・・・」
そうして、涙を流す白石。その白石をそっと抱きしめる天城。いい光景だと誰もが思っていると。
「こ、この~~~~、白石を泣かせやがったな」
大声を上げながら突っ込んでくる、遠くから見ていた田中。
「おわああ、里中、鳴上」
「おう」
「まかせといて」
なんとか、ふたりで、暴走気味の田中を止める。どこにこの力があったのかというぐらい、鬼気迫るものが。
「離せ、白石、今、行くからな」
っと、天城の胸から顔をあげた白石が、
「なにやってるの、田中、そんな慌てて」
「えっ」きょとんとなる田中。
「何って、白石を救うために」
「何、寝ぼけてるのよ、私は先輩方に救われたのよ」
「ええ、その、すいませんでした・・・」
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12 ーテレビの中ー
「お久しぶりクマ~。クマはとってもさびしかっでクマ。みんな、僕のこと忘れてるんじゃないかと思ってたクマ」
「悪り、色々あってな。で、クマ、早速何だが、だれかこの世界に来てないか、俺たち以外に、あのクマを襲ったペルソナ使いとか」
「くうううう、怖いクマ、思い出したくないトラウマクマ~~~」
「そこをなんとか思い出してもらえない。私たちのために」
「くっく~~~~、雪子ちゃんの頼みならしょうがないクマ」
「おい~、俺は何なんだよ~~」
「よ~し、早速、探すクマ。くんくん、くんくん。・・・んん、見つけたクマ。こっちクマ」
そういって、鳴上たちは、クマについていった。
ー物陰ー
「どうしよ~~~、テレビの中に入ったと思ったら、変なクマまででできたよ~」
「何、びびってるのよ、田中。お兄ちゃんのためよ、追うわよ」
「え~、もう帰ろうよ。」
「だめよ、追ってお兄ちゃんを助けるの」
「それなら、いっしょにいけばよかったのに」
「何度も言わせないでよ、断られたのよ。天城先輩に。危ないとか色々いわれて。あれを超えることはできないわ。うん、これがいわゆる天城超えの難易度ウルトラS級ってことかしら」
「あっ、早くしないと、見失っちゃう、いくわよ」
「ええ、待って、おいていかないでよ~~」
ー教会前ー
「あの建物の中クマ、でも、何かとてもいやな予感がするクマ~。行かないほうがいい気がするクマ」
「うるせ~、行くぞ。俺たちがいれば大丈夫だっつーの。なあ、相棒」
「そうクマね。陽介はともかく、先生がいれば百人力だクマ」
「よし、あけるぞ、この扉を」
「おお、鳴上」
「うん、大丈夫よ」
「わたしも」
ドアを開ける。
ー教会内ー
「小西先輩!!!」
教会の祭壇には、小西先輩と白石兄が。二人は新郎新婦のようによりそっていた。
駆け出し、祭壇に近寄る花村。
「オクタビィア」
牛兵士のペルソナが花村を襲う。
「イザナギ」
鳴上のペルソナがオクタビィアの攻撃を受け止める。
「オクタビィア」
イザナギと戦いながら、オクタビィアは弾丸のようなものを発射し、花村をふっとばす。
「ぐあああああ」
「よ、ようすけーーーー」「花村!」「花村君」
里中と天城のペルソナが花村の前に立ち、オクタビィアからの攻撃を防ぐ。
鳴上のペルソナは押されぎみで、里中と天城のペルソナも攻撃を防ぐの精一杯。
白石兄が教会内に響く声でいう
「花村、お前はいつもそうだ、へらへらして、考え無しに行動して、人を巻き込み、自分では何もしない。やばくなったら、直ぐ逃げる。どうだ、今からでも、遅くない。仲間をおいていつも通り逃げたらどうだ」
「うるせーー、俺は、そんなやつじゃねーー」
「きゃあー」里中のペルソナが被弾したことにより、里中がふっとぶ。
「里中ー」
「今の状況で、それがいえるのか、この状況をまねいたお前が」
「うるせー、うるせー、俺は、違う、仲間は見捨てねー、ペルソナ」
スパナでカード叩き割り、その結晶から、ジライヤがでてくる。
「行け、ジライヤ」
小西兄を目指してジライヤが突っ込む
バスっ
突然の衝撃により、花村の体がおれる。
「小西先輩」
ジライヤが小西先輩から伸びる鎖にうたれ、壁にめり込む。
「何で、小西先輩が」
黄金色に輝く目、あれわ、まさしくシャドウの目。
「ぎょぎょーー、あれは、小西先輩のシャドウクマ~、危ないクマ」