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【どうぶつの森】さくら珈琲

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「ひどいじゃないですかぁ!! もう!!! だから生身のヒトって嫌なんですよ! 無神経で思いやりがないから!」

 どうして、わたしたちはオバケに説教されているんだろう……。
 しかし、みしらぬネコさんは蹴り飛ばしてしまったことをひたすら平謝りしていた。

「本当にごめんね、キミが本物のオバケだなんて思わなくてさ」

 オバケは怒鳴り続けた。背中についた肉球の跡がうっすらと見える。

「生きてたら大怪我ですよー!?」

 わたしたちは、すっかりこの状況に慣れてしまったみたいだ。
 オバケは「ゆうたろう」と名乗った。どうやらオバケ界のサラリーマンで、「ひとだま回収キャンペーン」という不気味な仕事の最中だそうだ。
 オバケの世界にも仕事があるのか、初めて知った。死んで楽になるなんて嘘なんだなぁ。

「と、ということはあたしたちの命もとっちゃうのぉ!?」とまとが驚きながら尋ねる。
「そんな面倒くさいことしませんよ! 実はあなたたちにお願いがあって話しかけたんです。集めたひとだまが全部逃げていってしまったんです・・・」
―――ってことは、この村にひとだまが漂ってるってこと?

 考えただけでも恐ろしい光景だ。気絶しそうになる。

「朝までに集めないと勝手に成仏しちゃうんですよ!! お願いします、お礼はなんでもしますから探してください!」
―――お礼って、なんでも?
「もちろん、オバケですから多少無理なことでもなんとか……」
「それなら村中の草抜きしてくださぁい!」 
「へ?」

 わたしたちは返事も聞かずお願いだけ押し付けて、すぐにひとだまを探しに行った。朝まで時間がない。急がなくちゃ!