【どうぶつの森】さくら珈琲
「門を出るのですね! つねきちさんでよろしいですか!」
門番さんは礼儀正しく叫んでいた。
つねきちはせかせかと言う。
「はいは〜い。余計な手続きはいいですから、さっさと出してくださいな」
「はい!おつかれさまでありま……」
―――門番さん、開けちゃだめー!
わたしたちは向こうから叫び声をあげた。つねきちは逃げようとしたけれど、そうはいくものか!
恨みを込めてダイブするように、彼の上にのしかかる。
呆然と見つめている門番さん二人に、ヴィスは忌々しげに吐き捨てた。
「こいつ、サギ師です」
作品名:【どうぶつの森】さくら珈琲 作家名:夕暮本舗