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【Livly】誰も知らない物語

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ミュラー博士


ルチルは走った。
走ってる間に、たくさんの想いが溢れそうで、むしろ溢れてしまえればこの胸の詰まったような気持ちが楽になるのに、と思った。
サファイアと出会ってからの日々がよみがえった。
サファイアは優しかった。まず、自分を食べることはしなかった。
寂しかった自分と一緒にいてくれた。結果苦しむことになってしまったけど・・・だから、だから

(ぼくが絶対、キミを助ける)

出会ったあの日から、ずっとそう思っていたから。
走り続けた。胸の傷が痛んだって気にしてられない。
門の向こうに広がるG.L.Lはとても広かった。
看板を頼りに研究室へ向かう。

「ミュラー博士!!!」

ルチルは大きな声でその名前を呼んだ。