願い事はひとつ。〈雪降る街で、そっと優しく・・・UP!〉
トンデモナイデスよ!!また、この部屋が壊れしまいます!!
ちょっとしたお茶目です!」
魔族の青年は慌てて手をばたつかせた。
また、この部屋を壊されて、修復するのは自分なんだから。と、ぶつくさ心の中で悪態をついた。
「ウソ。あんた、目が泳いでいるもの。」
ギク!
いくらなんでも、年頃の少女にそんなものは失礼だったかと、ちょっと苦笑いをした。
「大体!何よ!その魔族印って!
そんな邪悪なもん見せてただで食事するなんて、ほとんど恐喝じゃない!
それこそ、そんな胡散臭いものあたしお縄になちゃうわよ!まったくー!」
少女はぷりぷり怒っている。
そんな少女を宥め、彼は先を急いだ。
「さぁさぁ、次を考えましょうね。リナさん。
あなたにぴったりの一番の望みを!」
作品名:願い事はひとつ。〈雪降る街で、そっと優しく・・・UP!〉 作家名:ワルス虎