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君と僕との逆転話-序章-

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――りぃぃぃん……
鈴の音が聞こえた。
その音は、鈴と分かるほどはっきりとした音だったが、どこから聞こえてきたのかは誰も分からなかった。
室内いっぱいに、森の木々の合間を縫って、四方八方から響きわたるその音に、上級生は眉値を寄せ、下級生はあちらこちらに顔を向ける。
目を瞬かせ、仲間と顔を合わせた途端、彼らはそこがどこだか分からなくなった。
「あ、れ?」
「私たち、今部屋にいなかった?」
「俺は食堂にいたはず」
「って、先輩なんでこんなところに、今日は町に行くと」
「ここは、裏山?」
部屋にいたもの、食堂にいたもの、裏山で鍛錬していたもの、バラバラにいたはずの学園の生徒たちが、突如として裏山に集合していた。低学年の数人が君が悪そうに互いに寄り添っている。
「落ち着け」
ぱん、と手を叩いて意識を向けさせたのは、やはり、というか最高学年の生徒だった。
「なにが起こっているのか、それはともかくとして、とりあえず各委員会ごとに集まれ。全員いるのか、いない人物がいないか確認しろ」
立花仙蔵の言葉に下級生は委員長の元へ走りより、上級生はあたりを警戒しながら全員そろっていることを確認する。
「全員いるようだな」
「ああ」
「どうする?」
心配そうな表情をしている下級生を気遣い、矢羽音で会話する六年生。それに気づい上級生たちが六年生から意識をそらそうと、下級生の注意を引きつけた。
「出るか?」
「六年が行くと、一年はともかく、二年が戸惑うぞ」
「五年を向かわせるわけにも行くまい」
「・・・同感だ」
六年のまとめ役である、立花の言葉に潮江と中在家が同意すると、他の六年も目を見交わし、頷く。
「五年」
立花の言葉に五年、及び他の学年の視線が彼に向いた。
「とにかくここが裏山と言うことは分かっている。少し調べてくるから、ここは任せた」
「二三年は協力しろ。四年は自分のことは自分で。五年は一年の面倒をみるように。各委員会協力しろよ」
立花に続き、潮江の言葉に五年、四年は頷き、二三年は委員会や接することの多い相手と視線を合わせた。一年は恐る恐る五年の側に集まる。
先輩が真剣な表情をしているのに驚いて、そして自分たちが足で惑いであることに気づいて、怯えたように手を取り合う。
だが、誰もが六年の言葉に従い、協力しようとしておりこれなら大丈夫だと上級生の誰もが安堵した。





そのときだった。





「誰だ!!」
七松の鋭い声が一瞬の安堵を打ち消した。
場が一気に緊迫する。
がさりと声に呼応するかのように草陰が動き、そして一人の少年が飛び出してきた。


作品名:君と僕との逆転話-序章- 作家名:まどか