二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

リスティア異聞録 4.2章 ライラは生きたいと願った

INDEX|12ページ/14ページ|

次のページ前のページ
 


そして、葉桜の季節。
ガウィール盆地での諸侯の小競り合いにラインハルト家の招集がかかった。先日叙任した長男の初陣である。当主は大事に育ててきた長男が参戦することになるのが、どうにも気に入らなかったようで、明日に出立を控えた今日だというのに昼間から酒を飲んでいる。何度止めても、聞かないので執事も諦めていた。

「眠ってしまわれるまで、そっとしておくしかないですね。二日酔いされた時のために貝とスパイスのスープを用意しておきましょう」

ライラは厨房に指示を出す。出陣前のご馳走を夕食に用意しようとしている厨房に追加で予定にないスープの依頼を出すのは心苦しかったが、事情を察してくれたのか快く引き受けてくれた。

やがて当主は眠ってしまったので執事と何人かの男手を使って寝室へと移す。ライラと共にその様子を見ていた長男は、

「出陣前にあんなに酒を飲んでしまって情けない……」

そう言って自室に戻ってしまった。親の心子知らずとはこういうことかとライラは苦笑していると、厨房からスープの準備が出来たとの連絡が入ったのでライラは厨房へ行く。保温容器から芳しい香が漏れてくる。妙に食欲が刺激されてたまらないので「これを届け終ったら、厨房で余りを味見させてもらおう」などと考えていた。当主の寝室を二度ばかりノックしてから、扉を開けサイドテーブルにスープを置いて、そっと出ようとしたその時、酒臭く生温い息がうなじにかかるのを感じた。恐怖に身を固くする。声をあげることさえ出来ない。永遠とも感じる一瞬の後、それはきた。

服を剥れ、下着を剥かれ、獣欲のまに嬲られる時間。
破瓜の血の臭いと、酒の臭いでむせかえる。
痛みと恐怖で恥辱を感じる間もなく貪られる。
ああ、自分は餌になっているのだ。
早く食らい尽してくれ。
そして、早くこの恐怖の時間から解放してくれ。
それだけを思って、されるがままになっていた。

太股にまとわりつく血と精液が入り混った不快なベトベト、身体の奥底に残る鈍痛、身体中にまとわりつく酒臭い唾液の臭い、恐怖で身体を強張らせていたせいで動けない身体。何もかもが疎ましかった。どれくらいそうしていたのだろうか? 恐らく、自分が戻ってこないのを不審に思った厨房の誰かが騒いだのだろうか。ラインハルト夫人とメイド達が、食い散らかされた自分を見付けた。

「チッ」

舌打ちして一瞥する。すると、リムルが入ってきてライラを保護しようとした。

「その必要は有りませんッ!」

呆気にとられるリムル

「この売女がッ! 服も荷物もうちが与えた物全ておいて出ていきなさい! 可哀想な子だと思って使ってやってたのに息子どころか旦那にまで色目使いやがって…… ほら、早く出て行くッ!」

全裸で横たわったまま立つことの出来ないライラの腕を引っぱる。そして、無理矢理立たせて部屋の外に引っぱり出す。全裸のまま屋敷を引き摺り回され、そのまま玄関の外に追い出された。ライラの後を追おうとするリムルをラインハルト夫人が一喝する。

「そんなことしてみなさいッ! お前も引ん剥いて追い出すわよ!」

ライラは首都の街道を全裸で歩く。日が暮れて人通りが少いのが幸いであった。なるべく人の少なそうな裏通りを歩く。どこに行く宛が有る訳ではないがジッとしていると寒い。だから、とりあえず歩く。布の一枚でも落ちていれば良いと思いながら歩く。やがて歩き疲れて建物の陰でうずくまる。どうして、こんなことになってしまったのか……。ジッとしていると、そんなことばかり考えてしまう。不思議と悲しくはなかった。訳が分からなかっただけ。どれくらい、そうしていただろうか? 頭から温かい布をかけられて目が醒める。見上げると、夜のドレスを着た派手な女が立っていた。

「あら、頭の足りなそうな女が男に騙されたのかと思ってたら、憎ったらしいくらいの美人じゃない。まあ、良いわ。アタイん家近いし寄っていきなよ。その格好じゃ、朝が来る前に百回孕まされるわよ」

ライラは娼婦に拾われた。