いつまでも
「ったぁ!!!!何すんだよこの芋!!!」
僕は床に倒れた太子をまたぎ、太子の胸ぐらを掴んだ。
「っんで!!!なんでそんなこと聞くんですか!?」
あまりに急な話で思ってもみなかったことに、
僕の目からは涙が溢れた。
「…妹子…」
太子は僕をじっと見つめていた。
僕は訳も分からず太子の胸をたたいた。
「なんで…なんでそんなこ「ごめん!!!!」
僕の言葉を遮るように太子は僕を力強く抱きしめ言った。
「ねぇ妹子」
「………」
「…人はいつかは死ぬって神様が決めたことだろう?死ぬって決まっているのになんでこの世に生まれてきたのかわかる?」
「愛されるためだよ。」
「人間は誰かを愛すか愛さないかでこの世界に来るか来ないか決まってるんだと思う。」
「だから私もお前に愛されるために来…」
僕は太子に思いきり抱きついたあ。
「太子は僕だけに愛されてると思ってますか…?」
「どうだろう。私は妹子だけがいれば何もいらないから。」
涙が溢れた。
「妹子愛してるよ」
泣いている僕を子供をあやすかのように頭を撫でていた。
…僕もあなたのこと愛してます…