HLM!
(あぁもう、あの子ってば・・・!)
本当に綱吉は隙だらけだ。
仮にもマフィアのボス候補なんだから、気をつけないといつ他の男に襲われるか分からない。(そうなる前に危険因子は排除するけど)
いやその前に、僕の理性が切れそうだ。
キスすら恥ずかしがるウブな子だから、怖がらせないように必死に抑えているというのに・・・!
(一度厳しく言ったほうがいいな。うん、そうしよう。あの子のためだ)
そう心に決めて、休憩のために応接室の扉を開けた僕が見たものは
上半身裸の綱吉だった。
丸い肩に細い腰。
胸元はかろうじて腕で隠れているが、そのふくらみははっきりと見て取れた。
視線がかち合う。
ほんのり桜色の彼女の頬はみるみるうちに赤くなって――――
「きゃああああああああああっ!!」
その悲鳴で僕は我に返り、慌てて扉を閉めた。
そうして情けなくも扉にもたれてへたり込み、綱吉の「も、もういいですっ」という声がするまで動けなかった。