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サイケデリックドリームス

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「そ、そういう問題じゃありません!」

「ちぇっ、まぁ君が嫌ならしないけどさ。……でもやっと顔に表情が出てきて、ちょっと安心した」

彼の言葉に僕は目をぱちくりさせた。
どうやら今まで僕の表情にはあまり変化が無かったらしい。
昨日の今日でいきなり普段通りにというのも難しいけれど、それだけ僕が受けていたショックは大きかったという事だ。
サイケさんがその事を心配してくれていた事を知り、少し胸がこそばゆくなった。
もしかしたら彼は臨也さんのような悪人で、今僕はその優しさに騙されているのかもしれない。
でも、もうそれでも良かった。

「…ありがとうございます、サイケさん」

「っ、うん。うん! 俺、帝人君の為なら何でもするから!」

そう言ってくれる事が、僕の為に何かをしてくれるというのが嬉しくて嬉しくて、もうこのままでいいやという気分になっていた。
それ程に、僕は愛情に飢えていたのだ。