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いつまでも、貴方の幸せを祈っています。

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数日後…

妹「曽良くん今日は体調大丈夫かな?昨日はいつもより顔色悪かったけど今日は良くなってると良いな…」


そんな事を考えてると遠くから誰かが慌ててこっちに走ってくるのが見えた。


芭「い、妹子くん!!ぜぇぜぇ……」

妹「芭蕉さん?どうしたんですか、そんなに慌てて」

芭「は、早く来て!!曽良くんが、曽良くんがっ!!……」

妹「……え?」



…なんで?どうして??昨日だっていつもみたいに会話してまた明日って言って別れたじゃないか。それなのに曽良くんが発作を起こして生死の狭間を彷徨ってるなんて………





妹「曽良くん!!」


断りもなく曽良くんの部屋の襖を開けると、布団のに横になってぐったりしている曽良くんがゆっくりと辛そうに目を開けた。


妹「曽良くん!大丈夫ですか!?しっかりしてください!!」

曽「妹子、さん?…芭蕉さんが連れてきてくれたんですね…芭蕉さん、ありがとうございます。僕の、最後のお願いを聞いてくれて…」

芭「っ……曽良くんっ…」

妹「…最後のお願いって…駄目だよ曽良くん!!気をしっかり持って!!!」

曽「妹、子さん。最後に貴方に言いたことが、あるんです……」

妹「い、嫌だ!!最後なんて言わないでよっ!!そんなこと聞きたく…」

芭「妹子くん!!…お願いだ、お願いだから曽良くんの話を聞いてあげて!!」

妹「芭蕉、さん…」

曽「妹子さん、僕、妹子さんに出会えて本当に、良かった、です…」

妹「僕も、僕もだよ!!曽良くんに出会えて良かった!!これからももっとたくさん一緒にいたい!!」

曽「… 僕も、もっと妹子さんと、一緒にいたかった…だけど、無理、なんです…」


曽良くんの目から静かに涙が流れてきた。


妹「…そんなこと、言わないでよ…」


僕の目からも涙が流れていた。


妹「無理なんかじゃないよ!!きっと元気になれる!だから…だからっ…」


必死に曽良くんのを見つめるけど、曽良くんはすまなそうにゆっくりと首を横に振り、僕の手の上に自分の手を乗せると


曽「妹子さん…僕は、貴方のことが、好きでした……友達としてじゃ、なく…妹子さんのことを、一人の人として、愛して、いました……」


そう言って優しく微笑むと曽良くんは目を閉じた。


妹「…ぇ…っ!?曽良くんっ!!」


僕の手の上に乗っていた曽良くんの手が滑り落ちる。


妹「曽、良くん…?曽良くん!!目を、開けてよ!!お願いだからっ……ぅっ…目を開けてっ……」


僕は、僕の手から滑り落ちた曽良くんの手にすがり付いて叫ぶように泣きながら曽良くんの名前を呼び続けた……


妹「曽良くんっ、曽良くん!!ぅ……そ、曽良くん……嫌だよ…目を覚まして…」

芭「…妹子くん…っぅ……」

妹「僕、まだ曽良くんからの、告白の返事、してないよっ!!…ぅうっ……言い逃げすんな、バカヤロー!!ちっ、ちゃんと返事聞いてけぇええええ!!……っぅ……目ぇ、覚ませ……ぅっ…」

芭「…妹子くん……もう、曽良くんはっ…っ……」

妹「芭蕉さんっ!!芭蕉さんも曽良くんを呼んで下さいっ!!まだ…まだっ!!」

芭「妹子くん!!曽良くんは、もう……この世には、いないんだ…亡くなったんだよ……ぅっ…」

妹「…そんな……ぅっ、ぅぁぁぁぁああああああああああっ!!」


曽良くんが死んだ。その日、僕は日が暮れるまで芭蕉さんになだめられながら泣き続けた……