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それは永遠に秘密です。〈それはあなたの忘れ物。UP!〉

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あたしには妹がいた。
妹の名前はあんたの知ってる通り、アメリアよ。
彼女のだんなはゼルガディスね。
あの夫婦はあたしたちが出会う前から付き合っていた。
とても仲がいいカップルだったわ。
ゼルガディスは神殿の中枢部で働いていていて、本当に好青年だったわ。

18歳の初夏だった。
あたしは、アメリアとゼルの誘いでゼルの同僚の友達の仮面ダンスパーティーに参加したの。
そのパーティーはこの街の神殿政治がうまくいっているかどうかなどと話し合う、いわゆる政治集会のようなものだった。
若いあたしたちは色とりどりに着飾って、そのパーティーに行ったわ。
片手に美しく細工された仮面を持ってね。
そのパーティーは仮面をつけている分、熱い話は盛り上がった。
偽名を使えば、人々は何でも発言できるものね。
匿名というものは人の思いを増幅させる力があると思うわ。

そのパーティーは大盛況だった。
でもね、いくら政治集会っていったて。
たくさんの若い子が集まってくるんですもの、名目通りのダンスパーティーをしないと飽きちゃう子もいるわ。
それが目的で来てる子たちが多いに決まってるんですもの。
政治の話で集まっただけでない子たちだっているに決まっているわよね?もちろん。
しばらく討論が終わった後、ダンスパーティーが始まったわ。
実は、すべての若い人たちはそちらのほうがメインに決まってるわね。
パーティはどこぞの財閥の主催であったので、流れてくる音楽はどれも素晴らしかった。
あたしは、パートナーなんていなかったけれど、きれいに着飾っていたんですもの。
もちろん踊ったわ。
色々な男の人たちとね。
ふふ。
ゼロス、嫉妬しないでね。
どの男の人たちも仮面をつけているから、どこの誰かなんてわからなかったのよ。くす。
でもね・・・
でも・・・
あたしは・・・
あたしは出会ってしまったの。
そのパーティーで。
運命の人と。