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それは永遠に秘密です。〈それはあなたの忘れ物。UP!〉

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どれほど輪廻転生を繰り返そうともあなたたち5人の運命は、まるで断ち切れない楔のように繋がっているようだ。
ねえ、リナさん。
知っています?
ガウリイさんの婚約者さんに彼の顔に硫酸をかけるように仕向けたのは、他でもない。
この僕なんです。
あの黒髪の少女が、あなたたち二人が仲良く腕を組んで歩いているところを目撃してしまい、ショックで立ちすくみ涙を流しているときです。
僕は彼女にお話しただけ。
このままでは、あなたの愛する男性はあなたの手にははいらない。
あなたは本当に彼が欲しいのですか?と、問いかけただけ。

僕は、絶望で打ちひしがれている少女の背中をほんのちょっぴり押しただけ。

そうしたら・・・まさか、硫酸を愛する者の顔にかけるとは。
彼女はよくやったものです。

なのに、ガウリイさんは自分の身に起きたことを家族にも相手の家族に話さなかった。
彼は話せなかったのでしょうね。
なぜって、いくら相手の両親と自分の両親が決めた愛していない婚約者であっても。
双方の親のプレッシャーがあっても、彼自身が彼女にけじめをつけていなかったのだから。
そうして、リナさん。あなたとも付き合い続け・・・

彼にも非があったから、あの性格では話せなかった。

結果として、リナさんに去られ、あの顔になった彼を手に入れたのはシルフィールさん、彼女だ。
彼女はガウリイさんを手に入れた。

リナさん。
僕はあの夜のあなたを忘れない。
あなたの傷ついた心は、僕にとって最上級の食事だった。
それはうっとりし、我を忘れるほどの感情。
僕はほんのひと時の快楽を貪るために、あなたたちの関係にサイを投げた。


でも、こんな酷い僕でも、あなただったら許してくれますよね?
なぜならあなたは僕の・・・魔族の花嫁になったのだから。
僕と暮らしてあなたは幸せでしたか?

そうして、彼はリナの死に顔を撫ぜた。

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「それは永遠に秘密です。」をお読みくださいました皆様。本当にありがとうございました。おつかれさまです〜!
いかがでしたか?この小説。お楽しみいただけたでしょうか?
もし、こちらにガウリイが大好きな人がいらっしゃいましたら、本当にごめんなさい。(彼は本当にひどい役回りを押し付けてしまった)
ちなみに、この小説はゼロリナサイト様の(もう更新はないのですが・・・)うっく様に捧げます。
なぜなら、ファム・ファタール=男を破滅させる魔性の女(悪女)の言葉が出てきたでしょう?
うっく様もファム・ファタールの小説を書いていたんです。それで・・・です。
本当に、人の人生とはなかなかうまくいかないもので、若い頃はそれに気がつかない。
でも、ある程度の年齢を経て、大人の社会の理由(しがらみ)を気づくという意味合いを持たせました。
どうでしたでしょうか?
それにしても、この小説のゼロスは本当に悪魔なやつで!さらにシルフィールもやっぱり!狂気の女ですねw
でも、こんな彼らがいるから(もしかしたら、この世の中にもそんな人が潜んでいるかもしれない)世界は面白いのかもしれないですね。