彼氏の言い分、振り回され王選手権
アンケート結果中間発表&暫定一位二位おまけ話
暫定五位 アマイモン
「ボクはしえみにたいして振り回されていませんから、当然の結果でしょう」
無表情でアマイモンはコメントした。
悠然としている。
すると、残り四人が同時に言った。
「「「「じゃあ、最終的に最下位だったら、彼女の手料理がプレゼントされるということで」」」」
四人はニヤリと笑う。
それを聞き。
「え」
アマイモンは眼を大きくし、そのまま表情を凍らせた。
暫定四位 志摩柔造
「なんやコメントしにくい順位やな〜。まあ、俺はこれからも蝮と仲良ォやれたら、それでええわ」
暫定三位 ベルゼブブ優一
「ちょうど真ん中の順位ですね。私は魔界のエリートですから、トップではないのは残念です。でも」
ベルゼブブはだれもが美形と認める顔に華やかな笑みを浮かべる。
「おたがいが相手を想う気持ちには順位はつけられないでしょう。私の想いの深さは、だれにも負けない自信がありますし、相手から想われている自信もあります」
そして、少し胸を張る。
「なにしろ、私はいつもさくまさんから世界一おいしいカレーをいただいているのですから」
それって、ただのイケニエでは……。
残り四人はそう思いながら、ベルゼブブに生温い視線を向けた。
作品名:彼氏の言い分、振り回され王選手権 作家名:hujio