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衝動SSまとめ②(ZS)

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※ゾロサン




2012/1/31更新

長編シリアス小説を考えていまして、
これはその小説の内容の断片的なものです。




――――――――――――――――――――






「サンジ、コーヒーいただいても良いかしら?」




「・・・・・今、名前・・」


「駄目だったかしら?」


「いや、いいよっいい!!!プリンス感激!!」


「コーヒーお願いね。」


「喜んでっっ」


サンジがくるくると回りながら、キッチンへと入っていく。
その様子は誰が見ても嬉しそうだった。

中から鼻歌が聞こえてくる。
少し眉間に皺寄せてゾロがキッチンへと向かった。




「うぜぇ。」



鼻歌が途絶えた。



「なんだ、ゾロか。」




ゾロが何故ここに来たのかだいたい予想はついた。
だが、昼間から酒は許さない。
黙って水を渡した。

ゾロは少しムッとした顔をしたが、予想はしていたのだろう。
それを受け取った。


「そんなに嬉しいのかよ。」

「ん?あぁ、お前も呼ぶか?俺の名前。」

「・・・・。」


一瞬口ごもるゾロだったが、サンジが止めた。


「お前は呼ぶな。」

「・・?」

「お前はそのままでいい。」

「なんでだ?」


「・・・・・・・気持ち悪いから。」

「んだとぉ!!!!!?」



・・ツライカラ



「ぁあ?なんつった!!?」

「なんでもねぇよ。」


ゾロはいつものような喧嘩になるのかと思ったのだが、サンジはヒラヒラと手を振りキッチンを後にする。
もう片方の手にはホカホカと湯気が立ち上るコーヒーがお盆に乗っている。
サンジが女からのお願いが最優先だということは分かっているので、ゾロはそのままモヤモヤした気分を押さえ込んだ。

追いかけて喧嘩を始めても良いのだけれど、出来なかった。




名前・・・・呼んでみてぇ――


その背中に向かって呼ぼうかと思った。
今ならば、嫌がらせという理由で呼ぶことが出来たから。
でも、もし本当に『気持ち悪い』のなら・・・と思ったら声が出なかった。


いつか呼べればいい・・・いつか――















そのいつかが笑顔で迎えられたら良かったのに。




「サンジーーーーーーーーーっっ!!!!!!!!!!」



end


作品名:衝動SSまとめ②(ZS) 作家名:おこた