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Kid the phantom thief 前編

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―Ⅴ―





朝起きて、朝食を食べる。
着替えを済ますとピンポンが鳴る。
蘭が迎えだ。

新一の日常はキッドをやる今も変わらない。
事件の連絡があればそちらにも出向く。
ただ一つ変わったことはキッドの事件に行かなくなったこと。
正確には行けなくなった。

初めは不審に思われるかもしれないと思っていたが、
キッドが黒くなり去っていった者も多い。
その中の一人に新一はうまく紛れることが出来たのだ。



「新一?どうかした?」

「いや、なんでもねぇよ。」

「ねぇ、新一。少し前から・・なんかちょっと変よ。」

「・・・・・・そんなことねぇよ。」


新一は蘭には何も告げていなかった。
一度告げるチャンスがあったものの、それを逃したきり。

だが、蘭はもう随分前からなんとなく気付いていた。
怪盗キッドの予告状が届く度に暗号めいた事件よりも楽しそうにしているのを。
そして黒い怪盗キッドが現れ始める少し前から様子がおかしいこと。
新一が怪盗キッドということに気付きはしないものの、キッドが関係していることは気付いていた。
それでも、これ以上のことを聞いてもいいのかどうか答えを出せずに居た。


「新一、何があっても私達は親友よ。」


「・・・蘭、」


「私はずっと前から新一を信じてる。それはこれからも変わらない。」

「俺が出す答えが間違っていても?」

「世間が間違ってると言っても、新一が出した答えを私は信じる。
だって新一はそれが正しいと思うんでしょう?」

「・・・・。」

「だからね、私は力にはなれない事の方が多いかもしれないけど。いつだって見方よ。」

「・・・ありがとな・・。」


「大変!!早く遅刻しちゃうじゃないっ!!」

「げっ!!!!!」


「新一早くっっ!!」



ありがとう蘭――――




玄関を飛び出し、鍵を閉めようとすると隙間からハクが出てきた。
頭の上にちょこんと乗っかる。

まっいいか・・。

鍵を閉め、ハクと一緒に蘭の後を追う。
走る風に煽られ羽がバサバサとなり、とうとう飛び立つ。
それでも新一の傍を離れず、一緒に飛ぶ。

もしかして、お前も心配性なのか?

ハクが返事を返したわけじゃないけれど思わず笑ってしまった。



学校に着くと、ハクは大人気だった。
お昼が過ぎる頃には疲れたのか新一の膝に隠れるように眠った。
そんなハクを撫でながら、窓の外を見る。


怪盗キッド・・黒羽快斗――
お前も俺と同じ高校生だったんだよな。


『一人息子である快斗ぼっちゃまは父親を殺した人物を探すべく、
自ら怪盗キッドとなりました。今のあなたのように。』


お前はその道が正しいと思っていたか?
間違っていると知りながら止められなかったのか?
復讐したかったのか?

俺の知るお前は怪盗キッドだけ。
お前は普段はどんな奴だったんだろうな・・・
どんな思いを抱えてたんだろうな・・・


作品名:Kid the phantom thief 前編 作家名:おこた