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いけるしかばねinバレンタインデー【静帝】

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「この前ね『静雄さんって鈍いんです』ってみかプーが惚気てたわ」
「そういえば、静雄が火に手を入れたって帝人君から電話があったけど特に酷い火傷にもならなかったって……」
「なるほど。『火傷しますよね?』ってのは火傷をさせたくないから聞いて来たんじゃなくってシズちゃんを攻撃するために」
『こらっ。どうしてお前たちはそういう考えになるんだ!!』

セルティがボウルを持ったまま現れた。
狩沢に何かをたずねているので失敗したのだろうか。

「火に手を入れて平気ならチョコぐらいの温度」
「イザイザは対抗するために灰になってから再び元の身体に戻るぐらいしないと」
「対抗する気なんかないから」
「でも、臨也。ウサギが居なくなる時は狼も一緒に居なくなるよ?」
「何の話だ」
『それよりも、これはこの状態であっているのか?』

セルティが黒い影でハテナマークを作る。

「大丈夫だよ、セルティ。君が作るならどんなものでも美味しいに決まってるさ!」
「洗剤入れられるぞ」
『失礼なっ!! 失敗したら、そのチョコを返してもらうぞ』
「……ちょっと分離しかかってるんじゃない?」
「このぐらいなら誤魔化せるって。それよりも本番は似顔絵チョコクッキーよ」
「そんな作るのか」
「セルティの芸術的なクッキーはきっと食べれないね」
「新羅、それはどっちの意味だ?」

セルティも気になったのか新羅をうかがうような気配。