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いけるしかばねinバレンタインデー【静帝】

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「今日は狩沢さん、園原さん、張間さん、の若い子と若くない臨也さんですね」
「若いよ!! 瑞々しいこの肌のピチピチ感」
「夜更かしした人っぽいざらつきが……」
「帝人君は小姑かっ!」
「みかプーこれ?」
「あ、狩沢さん、違います。荒縄じゃなくって。はい、その注射器のほう」
「何それ、なんかヤダ」
「ラズベリージャム?」
「ホワイトチョコもありますよ。ちょっとこっちは温めてからじゃないとダメですけど」
「おぉ!!! 被害者シートだ。イザイザ、ねえ、ねえ。これ、これに寝てよ」

荷物からレジャーシートを取り出して広げる狩沢。
チョークで描いたような人の形。

「臨也さん用ですよ」
「嬉しくない。その注射の中身を俺の頭部にぶちまける気?」
「記念撮影ですね。大丈夫です。写真は身内にしか出回らせないですよ」
「君の身内の範囲がどこまでなのか気になるところだねえ?」

シートに横になりはしないものの注射器とシートを貰う臨也。

「俺の写真を待ち受けにするならやってあげないこともないけど……?」
「絶対嫌です」
「ノミ蟲の写真があるケータイなんか壊す」
「絶対嫌です」
「シズちゃん、嫌がられてるよ」
「はあ? てめえだろ」
「仕方ないから生徒手帳に挟めるように普通の写真に」
「そんなグロ画像を持ち歩きたくありません」
「グロ画像を撮影しようとしないでよっ。俺はグロくないからね」
「すみません。口から血を流して白目むく人は……」
「そんな指定ありだったの?!」
「仕方ないので『バレンタインデーなので折原臨也を白く染めてやったぜ』っていうネタとしてホワイチョコまみれの臨也さんを」
「ちょうど溶けてるチョコあるわよ~。よかったね、イザイザ」
「よくねえよ。……帝人君、チョコは火傷するから肌に掛けるものじゃないよ?」

前半は狩沢に言い。後半は帝人に笑いかける。

「だって『あの池袋最強がこんな姿に』っていうネタはもうコラージュですけどやられちゃったんですもん」
「白濁シズちゃんってコラなんだ~。ダラーズの掲示板が賑わってたわよね。昨日」
「バレンタイン前日に盛り上がってバレンタイン当日があんまりだなんて……っ!!」
「帝人君の都合とか知らないからッ」
「ノミ蟲はとっととチョコ被れ」
「えー、サイモンでいいじゃん。サイモンに頼みなよ」
「サイモンさんはもうホワイトチョコにまみれてくれましたっ。ほら」

見せてくる帝人。
狩沢は跳ねて喜んだ。

「みかプー私にもその画像ちょうだいっ」
「ダメです。僕の秘蔵フォルダ行きです」
「イザイザ、これは対抗しないと」
「しないよっ」
「チョコが嫌なら白いペンキでも浴びてのた打ち回れ」
「コンクリートに臨也さんの謎の暗号がっ!!」
「意味わからないから。もういいよ。帰る。帝人君にこれあげる」

溶かしていない割りチョコを帝人に投げつけて臨也は玄関に向かう。

「あ、ありがとうございます。お礼に今夜はチョコまみれの静雄さんの写メを」
「いらないからっ!!! でも、メールは頂戴ね」
「しねえよ」
「シズちゃんには言ってないから。じゃあ、ホワイトデーにちゃんとお返しあげるから」
「三倍の嫌がらせでしたら遠慮します」

そんな言葉を聞きながら臨也は岸谷宅を後にした。